タクシー運転手 約束は海を越えて

http://klockworx-asia.com/taxi-driver/
監督 チャン・フン
出演 ソン・ガンホ トーマス・クレッチマン ユ・ヘジン

1980年光州事件。聞き覚えはある、というぐらいのものだ。軍部が力をもって、民主化への動きを阻止しようとした、と。
日本はこれからバブルへ向かおうという太平の世であった。ので、隣の国で起きていた、戒厳令発令などという言葉がなかなか腑に落ちない。

ともかく隣国の光州では、学生をはじめとする民衆と軍部の衝突により、公式発表とは実態の異なるかなりの数の死傷者が出た1980年5月、という時があったのだ。

ソウルのタクシー運転手マンソプは、妻を亡くして女の子と二人暮らしをしている。暮らしは楽ではない。家賃を滞納している。そんな中、通行禁止時間までに光州に行ったら10万ウォン払う、という話を聞き、その契約をした運転手を出し抜いて、ドイツ人記者を乗せ。
観ているこちらは、途中までは、そう気分は乗ってこない。そういう、私と同じような観客殿、頑張ってもう少し先まで観よう!

日本に滞在していたドイツ人記者が、実際その時期に韓国に渡って、困難な中取材した、そんな人がほかにもいて、この事件が世界に知られることになったのだそうだ。
事実をベースにしているという。

だらしないおっちゃんのソン・ガンホが、途中からえらくかっこよくなっていく。うまいね、今更言うまでもないけど。

韓国映画の熱量は、やはりすごい。

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