モリのいる場所

http://mori-movie.com/
監督 沖田修一
出演 山崎努 樹木希林 加瀬亮

94歳の画家モリ(熊谷守一)、その妻秀子76歳。昭和49年の東京に、姪と暮らしている。さほど広いわけではない土地だが、こんもりと木が茂り、小さな森のような庭、その一角には深く土地を掘って池が作られ、魚が住み着いている。
地面に横になり、ずーっと延々と蟻の行列を眺めているモリ。

熊谷守一の、後年になるほど単純化され、ほとんど抽象のよう、もしくは子供の絵のよう(昭和天皇が、この絵は何歳の子供が描いたのか?と問うシーンは、きっと事実だったのだろうと思っていたら、有名なエピソードであるとか)な作品を、私はとても好きだが、なるほど、こんな風に観察していたのか、と納得する。

妻が着ている刺し子の普段着は、演じた樹木希林さんの私物であるとか、あれ、買ったらお値段張る品だよねえ。地味に見えても。
テレビではドリフが高視聴率を誇る時代、なんだあのタライ…。
とか、宇宙人…。

観客の年齢層の高かった小さな劇場、最後の字幕に林与一と出てきて、ん?いたっけ?と思ったのだがそうか天皇陛下。

 

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