僕の帰る場所


監督 藤元明緒
出演 カウン・ミャッ・トゥ ケイン・ミャッ・トゥ アイセ テッ・ミャッ・ナイン

政治情勢が不安だったミャンマーから日本へやってきて、子供たちは日本育ち。けれども、難民申請をしても許可が下りない。不法滞在ということになる。

ドキュメンタリーかと思うほど自然だが、演技経験のない、日本在住のミャンマー人の母子と、日本で暮らしていたことがあるミャンマー人が演じているそうだ。

不法滞在ということで父が入国管理局に拘束される。母は生活の不安で精神的に不安定になり、ミャンマーへ帰国したいと思う。家族の葛藤。
結局、母子3人はミャンマーへ向かう。

ミャンマーで暮らし始めても、兄はその生活に慣れることが難しい。汚い、と。リュックを背に家出する。日本に帰りたい。町をさまよっている途中で、なぜか日本語を話す少年二人と知り合って遊んで、結局家に戻る。
その家出シーンあたりで、佐々木昭一郎と言う、昔NHKの演出家だった人の仕事を思った。ドキュメンタリータッチで、深刻で、どこか詩的。

まあそれにしても、外国人労働者を歓迎するんだってねえ、政策で。日本のお役人は、四角定規に物事を判定して、実情を加味して温情判決、ってなかなかならないようだけど、どうなるもんだろう。

 

コメントをどうぞ

コメント(*必須)

CAPTCHA


*