バジュランギおじさんと、小さな迷子

監督 カビール・カーン
出演 サルマーン・カーン ハルシャーリー・マルホートラ

インドにひたすら人のいい男がおりました。学校の成績はあまり良くなくて、何年もかかって卒業、そして仕事を求めて都会に出ていきました。
ある日、迷子になったパキスタン人の小さな女の子と知り合います。その子はしゃべることができません

何ともかわいい女の子、しぐさがとってもチャーミング。彼女は母親と共に、そこにお参りすると願いが叶うというお寺に行くために、列車に乗っていたのだが、停車したときに子ヤギを見かけて降りてしまい、列車は行ってしまったのだ。

インド・パキスタン問題について、私はほぼ無知であるなあと、思い知る。第二次世界大戦後、イギリスから独立したインドだったが、ヒンドゥー教徒が多数を占めるインドと、イスラム教徒のパキスタンに分裂することになった、と言う経緯、そしてその後もなにかと争いは絶えることが無い。
印パ戦争、パキスタン分裂、バングラデシュ独立、という経緯だけはわかっておこう。

様々ありまして、悪い人もおりまして、男はビザやパスポート無しで、なんとか女の子をパキスタンの親元に送り届けることを決意します。
自分の宗教に忠実であろうとする彼は、そんな中でも嘘をつかず、ズルをしないで突破しようとします。
とんでもないことです。

インド映画らしく、突然の踊りや音楽もたっぷり、どうしてあんなに良く動く肉体なのだろうね、決して西洋的にスポーツジムで鍛えた、と言う体型では無いのに。
宗教の対立の深さ、でも個人レベルではこだわりなくお互いに違う神様に対する挨拶を交わすシーンもあり。
インド、パキスタンと言うと暑い場所だと思っているととんでもないよ、山は雪だよ、というロードムーヴィーでもある、心地よく泣けるお話。

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