大きな鳥にさらわれないよう

著者 川上弘美
講談社文庫

連作の短編集。最初の『形見』で、・・・今まで見たことが無い種類の、怖さ、すごさ、ショック、のようなものを、それもふわりと、投げられ受け止める感。

ジャンルは、というとSFとなるだろう。SFファンタジーか。レイ・ブラッドベリでも森博嗣でも上田早夕里でも、未来の、人類が現在の在り様ではない姿を描いているけれど。工場で食料を作り、そして子供たちを作る、ということでもまあ似たような設定はあったけれども。
子供の由来はランダムで、牛由来・鯨由来・兎由来、いろいろ。夫の最初の妻は鼠由来、次の妻は馬由来、三番目はカンガルー由来だったって。

穏やかで、透明感に満ちて、怖い。
最後まで読むと、あれ?どこが始まり?ここは終わりの始まり?始まりの終わり?そして最初の『形見』のショックは何だった?

川上弘美はとても良い、ことは知っているが、たくさんは読んでいない。もう少し読も。このひとの異界は、形容できない。第44回泉鏡花賞受賞だって。なるほど。

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