象は静かに座っている

監督 胡波
出演 チャン・ユー パン・ユーチャン ワン・ユーウェン

中国の北方の田舎町。
女に、そこよりも2300km先の満州里に、一日ずっと座ったままでいる象がいる、と言う話をする男。その部屋に、女の夫が戻って来る。鉢合わせの男二人は、友人だった。お前だったのか。飛び降りて死ぬ夫。

高校。友達をかばったはずみで、相手が階段を転げ落ちてしまう。そのまま町に飛び出す少年。
その同級生の少女は、仕事に明け暮れ家の事をしない母親との暮らしにいらだっている。

子どもの教育のために良い環境を求めた娘夫婦。狭い部屋なので老人ホームに入ることを求められている父親。

行き場の無いそれぞれの人間が、座ったままの象のイメージになぜか惹かれ、満州里に惹かれる。その人生が交差する。

中国人その状況でようしゃべるなあ、とちょっとあきれるよ。その、が、どの、だかは観ないとわからないが、何と言ってもこれは4時間近い作品で。ちょっとイラっとしたりもするし、もしも居間のテレビ画面で観ていたらはいもう退出、となることがほぼ確実な気が。映画館で、お願いだから少しだけでも希望の光の見えるラストにしてくれ、と祈ってたもの。

ですが、そうは言っても、この作品は私にとって今年のベスト1候補です。
長編映画としては第一昨だったこの映画一本を遺して、若くして死んでしまった監督。なんと惜しい才能か。

エドワード・ヤン監督の『クーリンチエ少年殺人事件』を思い起こすのは皆さん共通のようで、あと、私はジア・ジャンクー監督の『プラットホーム』を、ふと思ったが、ストーリーも思い出せないので当てにならない。

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