夕霧花園

http://yuugiri-kaen.com/
監督 トム・リン林書宇
出演 リー・シンジエ李心潔 阿部寛 シルヴィア・チャン張艾嘉

シルヴィア・チャンが出るのだから台湾映画だと思って観始めたら、ん?広東語?マレーシアが舞台だった。
第二次大戦中、戦後のユンリン役を李心潔が、80年代のユンリンを張艾嘉が演じている。

亡き妹が望んでいた日本庭園造りを日本人庭師の中村に依頼するが、中村はそれを断り、自分が今やっている庭園造りを手伝えと言う。見習いとして日本庭園造りをマスターしろと(できるかそんな数か月で!)。
男たちと共に庭に石を据える。何度もやり直させる中村。
ユンリンは戦争中妹のユンホンも一緒に強制労働に駆り出された。妹は慰安婦として日本兵たちの性欲の道具とされ、日本の敗戦で収容所ごと焼き払われた。姉ユンリンは生き延びたが、妹を見殺しした思いに苛まれている。

80年代のユンリンは女性裁判官となっている。かつて愛した中村が、「山下財宝」なる埋蔵金と関わっていたという疑惑を知る。
なんと、ミステリー仕立ての映画なのだった。原作はマレーシアの作家タン・トゥアンエンの小説『The Garden of Evening Mists』だそうだ。

キャメロンハイランドと言う場所の景色は美しい。・・・外国人の思う日本人像だから、そんなもんだと思ってそこはあきらめよう。けどさあ、庭師が華道や茶道をたしなむことはあるだろう、でも刺青の美学を追及する?ユンリンの背中に入れ墨を入れる、それが後の話につながるのだから仕方ないが、刺青を刺したその日にお風呂に入るかあ、しかもそこで!
もう一つ、借景と言う言葉がさあ・・・。

そこに引っかかるかどうかで、感想が変わりましょう。ごめんね、引っかかったよ。
とは言え俳優さんたちみんな良いですよ。映像も。

以前はアンジェリカ・リーいうイングリッシュネームだった李心潔、2000年ごろから見ているからそこそこの年齢のはずなのに(若く見える)、と思ったら1976年生まれ、いやいやお若い。張艾嘉がさすがに歳、と、思うが私と同じくらいの年齢には、お見受けしませんわよ、もちろん。
林書宇という台湾の監督の作品、『星空』『百日告別』確かこの欄でも紹介している。

 

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