恋する惑星

監督 王家衛

出演 ブリジット・リン 金城武 梁 朝偉 王 菲

ありがたいことに、ウォン・カーウァイ監督特集が始まりました。

第一週は「恋する惑星」、もう何度となく、ビデオテープの時代にも、TVでも観ているのでストーリーは頭に入っている。が、金髪の鬘に赤いフレームのサングラスの林 青霞が一体何者で何をやろうとしているかは、麻薬ね、で?ぼんやりした理解にとどまる。そもそもその変装でブリジット・リンであるかどうかもわからないし。すんごいゲリラ撮り!今では考えられない無法ぶり。刑事223号の金城武は、1994年にはまだ青年と言うより少年に近い。エイプリルフールに失恋したばかりで、賞味期限が5月1日のパイナップル缶詰ばかり食っている。すでにカッコいいけれど美しいと言うにはナイーブが過ぎる、見た目も役柄も。で、メインはやはりトニーの刑事633号とフェイのパート。1962年生まれのトニーこの時32歳、あの放射線を放つ目、美し。こちらも恋人に振られたばかり。このころの王家衛作品にはよくあるのだが、部屋では白いランニングシャツ(タンクトップとは呼べない)と白いブリーフ姿。トニーのセクシーさを白いブリーフで中和するってか。フェイもチャーミング!『夢のカリフォルニア』で踊る姿、ついこちらの身体も動く。

『楽園の瑕』の撮影が中断している間に即興的に作られたのだそうだ。チョンキンマンションのインド人の皆さんもどれだけ振り回されたことか。

『アメリ』がこの影響を受けているという話が納得。フェイの歌う主題歌『夢中人』はイギリスのクランベリーズのカバー。

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