ウォッチメイカー

ウォッチメーカー著者 ジェフリー・ディーヴァー

文春文庫

残忍な手口の連続殺人事件、現場にはアンティークの時計が残されている。

リンカーン・ライム ニューヨーク市警科学捜査顧問と、アメリア・サックス ニューヨーク市警刑事の二人を中心に、捜査が進む。

『魔術師(イリュージョニスト)』を、読んだのだから、このコンビを私は知っているはずだが、捜査中の事故で脊髄損傷、四肢麻痺の捜査顧問という造型を覚えていないなんてああこの記憶障害ぶり。いわゆる安楽椅子探偵ライムは、ヴィクトリア様式のタウンハウスの居間を科学捜査研究室の改造し、そこから指揮を執っている。毒舌家のライム、その恋人でもある赤毛のサックス。

残忍な手口と思われたものが、実はそう見せかけただけのもので、犯人は大きな犯罪を犯したわけでは無かった・・・か?いやいや、どんでん返しの連続。

本作で初めて出てきたという尋問のエキスパート キャサリン・ダンスが魅力的。人の動作から心理を知るキネクシスの専門家。下手すると転ぶぞ、なんてちらっと思いながら読み進めたけどね。

ライムシリーズ第一作の映画『ボーン・コレクター』を見ましたか?私は見ていないので、キャスティングは?と調べたら、デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリー!そうですか、なんと思いがけない。これは見ましょう。読むのが先かな。

で、その、犯人が。なんでそんなふうに終わっちゃうかなあ。次に引っ張るということ?

文庫版後書きを故・児玉清が書いている。今更ながら、すごい読み手だなあ。

上巻表紙にウォッチ、だから下巻にはメイカーとなっていますよ。

 

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