飲めば都

 

飲めば都著者 北村薫

新潮文庫

「—ところでさあ、黒糖焼酎の好きなフランス人がいてね。文学者なんだよ、これが。ジャン・コクトーという…」

てのが薩摩生まれの私にツボだったのですが。言ったのは女性、職場の先輩。

主人公は小酒井都という出版社勤めの女性。時に酒を飲みすぎての大失敗が…。

アルコール分解酵素を持たずに生まれた私にはまあ羨ましいような酔っ払いかたですなあ。おいしそうですなあ。さすが出版社勤めだから皆さんなにかと博識で、で、ジャン・コクトー…。

それぞれ一癖ある魅力的な同僚たちとの落語のような掛け合い、嘘かまことか大法螺か、と、続く会話。

  智恵子は東京に酒がないという

  本当の酒が飲みたいという

 あどけない酒の話である

おいおい、でしょう?

読書量の多い人でないとちょっとあちこちわかりにくいかも…というのはこの作家の「空飛ぶ馬」を始めとする円紫さんと私シリーズなどでもそうなのは、元々高校の国語教師だった人だからかな。酒好きでない私でも十分楽しめたけど、やっぱり酒と本が好きな人にはもっと!でしょう。

恋愛は、うっかりするもん、結婚は、なんとなくするもんだそうです。

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