マミー

マミーhttp://mommy-xdolan.jp/

監督 グザヴィエ・ドラン

出演 アンヌ・ドルヴァル スザンヌ・クレマン アントワン=オリヴィエ・ピロン

とある世界のカナダで、発達障碍児などの親が、経済的肉体的などの理由で子を養育できない状態になった時には、法的手続き無しで施設に収容することができるという法律が成立した、そのことが・・・などと最初に説明が出てきて始まる。

発達障碍、と言ってもそれが高校生男子となると、施設でも問題続きで、引き取りを要求される。父は3年前に亡くなり、母一人、仕事にも恵まれない。生命力あふれる女ではあるが、八方塞がり。この女優、日本だったら桃井かおりと倍賞美津子をぐしゃっとぶつけた感じ。

知人の、何らかのパーソナリティー障害と名付けられるであろう状態を目の当たりにしたことがある。爆発的なその状態は、説得などなにも受け付けない、時間をかけて収まるまで待つしかないものだった。若くない女性であったが。そのことを思い出しながら息子スティーブの感情爆発のシーンを見ていた。TVだったら途中で見るのをやめただろう。

感情コントロールが利かなくなるが、彼はとても母を愛していて、気遣っている、その方向が、ずれる。若い男には有り余る体力もある。

隣の家に住むカイラは、高校教師だったが、どもるようになって他人との会話が難しくなり、休職中。夫と娘がいる。

最近では珍しい狭い画面で進んでいたのに、ある時点で画面が横に広がっている、あれ?あれ?これは?     う。   そしてまた画面が縮む。

そこそこいろんなことを経験してきたし、あんまりつらい系の映画を観たくは無い歳に至っているのだが、グザヴィエ・ドランという名前を、どこかの映画評で目にして、印象に残っていた。きれいな響きに聞こえない?若いころ、アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ という作家の名前がとても魅力的に思えた。それと同じような感じ。そして、なにも予習しないまま観た。

なんと凄い映画作家だろう。調べたら、1989年生まれ!26歳!子役からキャリアが始まっていて、今も俳優でもある。初監督は19歳。

グザヴィエ・ドラン、追いかけよう。サントラをオフィシャルサイトで紹介しています。聞いてみて。

 

 

 

コメント (2)

atcon2015年6月7日(日曜日) at 8:31 PM

サントラ何と全曲聞けますね!

aar2015年6月8日(月曜日) at 12:44 PM

すごいね。12曲目と15曲目が、映画の中では印象的でした。

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