マルガリータで乾杯を

マルガリータで乾杯をhttp://www.margarita.ayapro.ne.jp/
監督 ショナリ・ボース
出演 カルキ・ケクラン レーヴァティ

主人公ライラは、脳性麻痺と思われる障害があって、車椅子で活動している大学生。大学のバンド活動に参加し、作詞を担当したりもしているバンドが優勝、が、司会者から、障碍者が作詞したものだから優勝を決めたと言われる。

落ち込んでいる彼女を、バンドのボーカルが慰める。彼に恋心を告白するが避けられてしまう。恋愛の対象として見られていなかった。

ニューヨークの大学に留学したライラに、新しい生活が始まる。目の不自由な女性ハヌムと出会い、授業で手助けしてくれるジャレッドに思いを寄せたり。一緒にニューヨークに付いてきた母は、娘が性に関心を持っていることに戸惑う。

インドでの生活のシーンで、父はターバンを巻いている。だからシク教徒だ。シク教徒は少数派だ、という知識はあったけれど、母はヒンドゥー教徒とわかるのだそうだ。そして両親の出身地も違うらしい。それって、インドではかなり革新的なことであるのだそうだ。宗教・出身地が共通の人と結婚するのが基本であるらしい。そして障害のある娘が大学に通っているのみならず、留学するのだ。

そして、性、同性愛、バイセクシュアル、などの状況が描かれる。

監督は女性で、監督自身の従姉妹が、障碍者であるという。その彼女の40歳の誕生日を祝っていたときに、彼女が欲求を押し殺して生きてきたことに気付いたことから、この映画が生まれた、のだそうだ。

インドでバスの中で集団レイプされた女性のニュースを目にすることがある。そんなことがそう珍しくない社会にあって、こんな映画が作られている。
インド映画といえば突如華やかに集団で踊りだす、と思っているとこんな映画が作られている。自分は実はバイだ、と母に告げ。

母は実は癌が進行していて、亡くなってしまう。ライラは?ライラとガールフレンドのハヌムは?

カルキ・ケクランは、インド生まれインド育ちのフランス人、とてもうまいけれどインド人には見えない。脳性麻痺の役をやった、例えば韓国映画「オアシス」のムン・ソリも、「マイレフトフット」のダニエル・デイ・ルイスも、ほとんど本当にそういう人なのでは、と思わせるほどうまかったことを、思い出す。カルキ・ケクランも、名前を憶えておいていい女優だ。

マルガリータ・ウイズ・ストローという原題のままにしてほしかったな。
映画を観たあとすぐに感想を書こうとしたけれど、なんだか書けなかった作品でした。

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