街道をゆく 四十 台湾紀行

街道を行く 台湾紀行著者 司馬遼太郎
出版社 朝日新聞社

今更ですが、まことに面白い。
私は、「非情城市」をはじめとする台湾映画を通して台湾の歴史を知った。「KANO」で知った、ダムを作った八田與一、「セデック・バレ」で知った台湾原住民による霧社事件、まあ何でもここに記されている。
敵の捕虜になるぐらいなら自決する、というのは、日本人の、ではなく薩摩人の士風なのだという。そして、薩摩や土佐の、明治の気風が、台湾原住民の気質とにているのではないか、それで、なにがしかシンパシーを感じあったのではないか、という。そう、「セデック・バレ」で、日本に対して反乱を起こした原住民たちは、数日果敢に戦った後、山中で首を吊って死んだのだった。

日本人の清潔好きが、ほかのアジアの人々に対する蔑視につながったのではないかという指摘、なるほど。

李登輝という人が台湾の元首だった時代に、直接会って話をしている。李登輝という人は、台湾語・英語・日本語のいずれも、北京語より流暢なのだそうだ。台湾が日本だった時代に育っていればそれは当然なのだなあ。
「非情城市」で、今まで日本語で勉強していた子どもたちが北京語を習い始めるシーンがあった。

司馬遼太郎ファンの方、申し訳ない、かくも興味深い読み物を、やっとこさ読みましたよ。今から「街道を行く」シリーズのほかのものにも触手を伸ばしましょう。

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