台北ストーリー

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監督 エドワード・ヤン楊徳昌
出演 侯孝賢 蔡琴 呉念真

1980年代、台湾でも肩パットの時代。
高いビルが建ち並び、発展する都会。の中にあっても旧態依然として停滞する町。

マンションを見に来た男女。家具の位置をあれこれ考える女、あまり乗り気では無い男。私今度昇進するからお金は大丈夫、という女。幼馴染である。
が、会社が買収され、女の居場所が無くなる。男は親の商売を継いでいる。男がアメリカに行っている間に、それぞれ相手には言えない事情が起こっている模様である。

野球少年だった時代の栄光を引きずっている男。新天地を求めてアメリカに行きたいという女。
女の父親は借金で逃げ回る。それを助ける男。昔の仲間にも手を差し伸べる。

発展と滅び。

男を演じるのは映画監督の侯孝賢、唯一の出演作。しかし中華圏の監督はなぜこんなに演技がうまいのか。女の役は、私がとても好きな歌を歌っている歌手、蔡琴。香港映画『インファナルアフェア』の中で印象的に流れる「被遺忘的時光」を歌ったのはこの人。この台北ストーリーを撮ったあとエドワ^ド・ヤン監督と結婚、10年間結婚していた。…が、あの歌声とイメージが…そして、中華サイトによれば、監督との結婚はプラトニック結婚?は?

逆に侯孝賢監督の「冬冬の夏休み」にチラッと顔を出していた楊徳昌だった。楊徳昌没後10年を記念してデジタル化、日本では初公開。

娯楽要素のカケラも無いこの作品、人が入らなかっただろうなー、と思った私の予想の上を行き、当時台湾では4日で打ち切られたそうな。世界では賞を獲ってるんだけど。

原題「青梅竹馬」、幼馴染のこと。竹馬の友。

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