- 2022年11月05日 『いつかたこぶねになる日/小津夜景』たこぶねの母の生き方
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著者 小津夜景さんは1973年生まれの俳人。フランスに移り住んで20年余りになるそうです。本書は著者の日々の暮らしや想いを綴る31編からなるエッセイ。それに日本や中国の詩人たちの漢詩と著者自身によるその翻訳を添えたもので […]
- 2019年11月10日 「絶叫委員会(著:穂村弘)」を再読した
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穂村弘さんの「絶叫委員会」を再読しました。再読と言っても本棚から取り出して読み直したわけではなく、ブックオフで見つけて、愚かにも2冊目を購入してしまったわけで。 「未読の穂村弘発見!」と小躍りしてレジでお金を払い、寝る前 […]
- 2015年10月15日 「本当はちがうんだ日記/穂村弘」を再読。 たぶん4回目。
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7月中旬からブログの更新ができないまま、気が付けばもう秋です。 働く、家事する、疲れる、寝る、のループから抜け出せず、ほぼ思考停止状態のこの頃。 時間は容赦なく流れ去り、巷に年賀状予約の広告チラシが貼ってあるのを見つけて […]
- 2015年07月16日 「短歌の友人/穂村弘」
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河出文庫/2011年 『短歌の友人』は、歌人・穂村弘さんが自分以外の人の作品を読み続けてきて、「頭の中に面白いなと思う短歌が少しづつたまって」いった作品について論じた、初めての歌論集です。伊藤整文学賞受賞。 第1章 短歌 […]
- 2015年06月14日 短歌「物語のはじまり/松村由利子」
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中央公論新社/2007年 「1. 働く」「2. 食べる」「3. 恋する」「4. ともに暮らす」「5. 住まう」「6. 産む」「7. 育てる」「8. 見る」「9. 老いる」「10. 病む、別れる」 以上、10のテーマに分け […]
- 2014年05月14日 『What’s Going On』と中桐雅夫の『こんな島』
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不意にマーヴィン・ゲイ の『What’s Going On』がカーラジオから流れてきました。この曲はマーヴィン・ゲイの中で私が一番好きな歌ですが、聞くといつも泣きたいような、落ち着かない気持ちになり […]
- 2013年06月22日 擦り傷治療と中桐雅夫の詩
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昨年の話で恐縮ですが、暮れも押し迫ったある朝、私は路上で転倒。左足打撲と膝に大きな擦り傷をこしらえました。 出勤ラッシュの車が渋滞している真っただ中での出来事で、派手に転んで血はダラダラ。 恥ずかしさで、その場から逃げる […]
- 2012年10月12日 短歌・小西 啓の二冊の歌集について
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♦ いつかまた 出会えるような雰囲気を 自分はいつも残せずにおり ♦ 雑踏の中で 見つけた真実か 俺も他人の足を踏んでおり ♦ 急激 […]
- 2012年08月20日 「詩とことば」荒川洋治
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「詩とことば」 荒川洋治 発行:2012年6月 岩波現代文庫 知らないうちに私たちは、生活のなかで、詩のことばを生きている。しかし、詩とは、なにをするものなのか?その意味を考えることは、私たちと世界とのあたらしい関係をひ […]
- 2011年09月08日 山頭火著作集Ⅳ
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引っ越し前整理をしていると、押入れの天袋や階段下の物入れから何年も開いたことのないクリアケースや紙箱が出てきました。 中に何が入っているか、開けてみるまで思い出せない大小の箱。 子供たちのへその緒や母子手帳や予防接種記録 […]
- 2011年08月28日 現代詩花椿賞「永遠に来ないバス」小池昌代
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もうじき家を引っ越すことになり、毎日が仕分け作業です。 家具はたいして多くないけど、こちゃこちゃ細かい雑多なもので家中が構成されており、それらの全ての品々になにがしかの思い出があり、「いる、いらない作業」はスムーズにはい […]
- 2011年05月13日 「自転車にのるクラリモンド」石原 吉郎
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今日、車で移動中カーラジオから、懐かしい曲が流れてきました。シルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」、フランス・ギャルの「涙のシャンソン日記」、ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」などなど、そのほか数曲。1960年 […]
- 2010年09月04日 ジュール・シュペルヴィエル
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フランスの詩人です。小説家でもあるようです。 いいにくい名前です。 古いノートに私はジュール・シュペルヴェールと書き写していたので、その名前で検索してみましたが、シュペルヴェールでなくシュペルヴィエルの方が通りがよいよう […]
- 2010年06月17日 「探す」飯島 耕一
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生活居住圏も生活パターンも全然重なることのない人と、予期せぬ場所でばったり出会って、驚くことがたまにあります。 そんな時、「あの店をあと1分出るのが遅かったら、あるいは早かったら、決して出会うことはなかったのだ」などと思 […]
- 2010年05月27日 詩人、岩田宏さんのこと
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TVなどで耳にした曲が気に入って、アルバムを借りて聞いてみると、結局その一曲しか聞くものがなかったりするのはよくあることです。 私にとって音楽CDは繰り返し聞くことが前提で、読書するみたいにいろんなジャンルをあれこれ聞い […]
- 2008年05月07日 「光る砂漠」 矢沢 宰
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私の手元にあるのは、たぶん30年以上前に購入した詩集。 久しぶりに本棚から取り出してみました。文庫本はほとんど捨てるか売るかするのだけど、画集、詩集、写真集、と集の付く本はなかなか捨てられません。 矢沢宰さんは14歳から […]