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  • 「光る砂漠」 矢沢 宰

    hikarusabaku私の手元にあるのは、たぶん30年以上前に購入した詩集。
    久しぶりに本棚から取り出してみました。文庫本はほとんど捨てるか売るかするのだけど、画集、詩集、写真集、と集の付く本はなかなか捨てられません。
    矢沢宰さんは14歳から詩を書き始め、21歳で亡くなっていますが、この「少年」という詩は20歳の頃の作品。こんな美しい詩は若くなければ書けない、そう思います。

     

     

     

    少年

    矢沢 宰

    光る砂漠
    影をだいて
    少年は魚をつる
    青い目
    ふるえる指先
    少年は早く
    魚をつりたい