XamppのPHPだけバージョンアップするつもりが、XamppもWordPressもインストールする事になった

初めはPHPだけバージョンアップするつもりだった

2020年5月現在、PHPのバージョンは7.4となっています。
PHPは7系になって数年経っているらしいですが、私がローカルで使用しているXAMPP(ザンプ)のPHPは5.6.19。
PHPが古過ぎるためにWordPress 5.4.1をバージョンアップすることができなくなり、他にも作動しないプラグインが増えてきました。

PHPのバージョンアップは、レンタルサーバーだとボタンをワンクリックするだけでできたりするのですが、ローカルサーバーのXAMPPは自力でバージョンアップ作業をしなければならないわけで、、、、、7年間見直すこともせず放っておいたけれど、WordPress を更新できないのは困るので、PHPを最新版にバージョンアップすることにしました。

PHPバージョンアップに際して参考にさせていただいたサイト

上記サイト等を参考に、最新版PHP7.4をインストールしました。あれこれ設定して、最後にXAMPPコントロールパネルのApacheを開いて、PHPが最新バージョンになっていることを確認しました。

PHPをバージョンアップしたらWordPressが表示されなくなった

なんだ意外と簡単~と喜んだのも束の間、ローカルのWordPressサイトにアクセスするとページが表示されないという致命的エラーが!
データベースを使ってないサイトは正常に表示されるので、問題はデータベースとの関係か?エラー構文を手掛かりにひたすら検索を繰り返しました。

検索の結果参考にさせていただいたサイト

上記サイトを読んで、私もPHPのみのバージョンアップは諦め、XAMPPの最新版をインストールしなおすことにしました。

XAMPPの最新版をインストールする

XAMPPのバージョンアップは実に7年振り。
前回、XAMPPのインストールって面倒!と実感したため、OSをWindows10にバージョンアップするまでは放っておこうと思っていたのですが、今回なりゆきでXAMPPインストール作業を始めることになりました。
結果的に言えばXAMPPのインストールは以前より簡単になっている印象です。
もちろんGoogleの参考サイトが無ければ自力ではできないわけで、多くのGoogle先生に感謝するばかりです。

XAMPPの最新バージョンは 7.46。現在は64bit版のみになっています。
シンプルになってダウンロードに迷うことがなくなりました。

XAMPPインストール作業工程

  1. 使用中のXAMPPのフォルダ名をリネーム(「古いXAMPP」とした)してデータをバックアップする
  2. XAMPPのアンインストーラを使ってXAMPPを削除
  3. PCを再起動(これが必要かどうかは分かりませんが、念のためにしました。)
  4. XAMPP最新版をダウンロードする(Windows向け7.4.6)
  5. XAMPP最新版をインストールする(⇒XAMPPをインストールしてみよう!参照)
  6. php.iniの編集(⇒XAMPPの文字化けをphp.iniの設定で直す方法【初心者向け】参照)
  7. XAMPPのセキュリティの設定(MySQLの管理者用IDのパスワードを設定する⇒XAMPPセキュリティの設定~データーベース(phpAdmin)編~参照)
  8. phpMyAdminの設定ファイル(config.inc.php)を編集する(⇒XAMPPセキュリティの設定~データーベース(phpAdmin)編~参照)

XAMPPインストールについて参考にさせていただいたサイト

WordPressも再インストールすることになってしまった

XAMPPのセキュリティ設定を終えたのち、ローカルのデータベースに新規にデータベースを作成し、
⇒WordPressのwp-config.phpを開いて、データベースの設定を書き直し、⇒WordPressのローカルサイトにアクセスしてみると、
⇒何故かどうしても管理画面に入れない。
という面倒な事態になりました。

http://localhost/scrapbook(当ブログ名)/wp-login.phpでログインしても
http://localhost/scrapbook/wp-adminでアクセスしても
ページは開かず、「お探しのコンテンツを見つけられませんでした。」というエラーが表示されるのみ。

ここにきて、原因を考えることを放棄し、新規にWordPressを設置しなおすことにしました。

  1. WordPressサイト「scrapbook」を「古いscrapbook」とリネームしてデータをバックアップする。
  2. WordPressの最新版をインストールしてXAMPPの「htdocs」の中に設置
  3. WordPressのフォルダ名を「scrapbook」に変更(※当ブログの名前です)
  4. http://localhost/scrapbook/」にアクセスしてデータベースの設定をする
  5. レンタルサーバーにある「scrapbook」からデータをエクスポートする
  6. XAMPP上にあるローカルの「scrapbook」にデータをインポートする

WordPressのインストールについて参考にさせていただいたサイト

XAMPPコントロールパネルの注意点

XAMPPのコントロールパネルは、今まではワンクリックで開くことができましたが、今回インストールしたXAMPPでは、右クリックで「管理者として実行」を選択して開かなければ機能しなくなりました。
間違って左クリックで開くとエラーを起こしてPCを再起動するはめになります。
面倒なことになったなあと思っていたら、常に管理者権限で開けるよう設定する方法が下記サイトに書いてありました。
XAMPPコントロールパネルのプロパティを開いて「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れるだけで、左クリックで開けるようになります。詳細は下記サイトで。

XAMPPコントロールパネルのプロパティ設定について参考にさせて頂いたサイト

語彙力抜群のキモくて可愛いアニメキャラクターにはまりました。

「はじめまして松尾です」のラインスタンプが送られてきて知ったキャラクターです。
このラインスタンプはクセが強いので使いこなすのは難しそうですが、もらうとちょっと”クスッ”となって楽しいスタンプです。
つい誰かに教えたい!というお節介心が動き出す。
はまる人ははまるし、はまらない人はスルーする面白さです。

作者の紹介動画↓↓↓↓

「最後の講義 完全版 福岡伸一/どうして生命にそんなに価値があるのか」

「最後の講義 完全版 福岡伸一」著者:福岡伸一/発行:令和2年3月/主婦の友社
動的平衡”を提唱する生物学者・福岡伸一教授は語ります。
「”昨日の私”と”今日の私”は少しだけ入れ替わっている」

新型コロナウィルス関連で、生物学者の福岡伸一教授という方が、ウイルスは“進化”の一つだと言っているという話に興味を持ち、amazonを覗いてみました。
数ある著書の中から、”昨日の私”と”今日の私”は少しだけ入れ替わっている!という帯の惹句に惹かれ、「最後の講義」を読んでみることにしました。

本書は、ウィルスの話は出てきません。
「生命」がなぜ、38億年もの長い間連綿と続いているのか、その謎を解く、といった内容になっています。

謎を解くキーワードが二つ。
エントロピー増大の法則」と「動的平衡」です。

まず、エントロピー増大の法則とは何か?
以前何かの本でこの言葉に出会い、気になってウィキペディアを訪れたことがありましたが、そこには見知らぬ数式が並んでいて理解を諦めたものでした。
しかし、今回本書を読んでみると、それは数式よりももっと身近で馴染のある“現象”であることが分かりました。
エントロピー増大の法則とは、

宇宙のシンプルな大原則で、秩序あるものは秩序がない方向にしか動かない

(第2章「1年前の自分は別人である」)

ということだそうです。
具体例として、「きれいに整理整頓した机の上も2、3週間もすればだんだん紙が積み重なってきたり、本が崩れてきたり、珈琲のしみがついたりして、乱雑になっていきます」ということを挙げています。
なんと机の上が散らかるのは、宇宙の大原則、自然の摂理だということなんですね。
ということは、私の作業用机の上がいつも、山積みの本やファイルや紙や布や何かの空袋やホコリやいろんなものでグチャグチャになっているのは、実はエントロピー増大の法則のせい。宇宙の大原則のままに放置した結果だということです。

もし私が机をきれいに長く使いたいと思うなら、エントロピー増大の法則に抗うことが大事なようです。
つまり、不要な物を捨て、必要な物をあるべき場所にしまい、汚れたところを拭い、ホコリを払って、常に秩序を保つようにしなければならない、というわけです。
それでも私の机は、私亡きあと粗大ごみとして捨てられ、10年そこらでボロボロの木屑となってしまうはず。そのうち跡形もなく無くなってしまうでしょう。
もっと頑丈で立派な石造りの建物であっても、数千年の時の流れの中でエントロピーが増大し、風化していく運命にあるのです。

しかし「生命」は滅びることなく、38億年連綿と続いている。
それはなぜなのか?
それは私たちの体というものが、常にエントロピー増大の法則に抗って、生きながらえているからだと、福岡教授はいいます。

エントロピー増大の法則が襲ってくるよりも先回りして、自分自身を積極的に壊し、作り替えるという動的平衡を繰り返すことによって、秩序を作り直している。

(第2章「1年前の自分は別人である」)

「生命」である私たちの体の中身は、流動的に、絶えず動いていて、合成と分解を繰り返すことでバランスをとるという特性があり、それを動的平衡と名づけています。

動的平衡によって、体の細胞の中身は常に少しだけ入れ替わっています。
1年もすれば今日の私とは、ほぼ別人にとなっているほどに入れ替わっているそうです。もちろんこれは物質レベルでの話ですが。

でも、「身体は絶えず入れ替わるのに、なぜ老けるのか?」
「脳も入れ替わるのに、どうして記憶は消えないの?」
とか、次々疑問がわいてきますね。
福岡教授は、数々の疑問に答えつつ、画家フェルメールについて熱く語ったりもして、「生命とは何か?」という宇宙規模のテーマを、楽しく読ませる本となっています。

「物件ファン」で見つけた「a day in the life」の彼

ネット不動産サイト「物件ファン」観てますか?
ご存知の方も多いと思いますが、サイトに書かれた「物件ファンについて」から抜粋して改めて紹介しますと、

物件ファンは、
住む、住まない、
買う、買わないにかかわらず、
物件をたしなむサイトです。
引っ越しの時だけでなく、
毎日でも見て楽しめる、
不動産エンターテーメントサイトです。
       「物件ファンとは(https://bukkenfan.jp/about)」から

アパート、マンション、一軒家、どれも、おしゃれにリノベーションされた物件が多いですね。ときどき見てはふうーとため息ついている私です。

過去幾度も、引越のたびに不動産屋を覗いて回りましたが、現実の部屋探しでは、おしゃれな部屋に当たったことがなかった。そりゃそうだ、いつだって予算で探していたからですね。

おしゃれな物件だけでなく、かなり個性的な間取りとかあったりします。
例えば「必見物件!ここはお風呂。(もう部屋じゃない。)ぎりぎり暮らせないお風呂。」は、お風呂のみの部屋。 トイレさえ無い、超シンプル。

三角形の間取りなんて、どうでしょう。「リアルタイム間取り図ナイト その29 」住めるか?住めないか?って観る人に問いかけてきます。
私はぎりぎり住めない気がしますが、何かから逃げる時の隠れ家として使えそうです。

「左右の壁は全部、棚。」ここには惹かれます。棚が少し多すぎる?その分家具を思い切り減らして住んでみたい。

分かれ道に建つ、とんでもなく渋い一軒家を」は、外観から内装まで、トイレ以外、 隅から隅まで昭和過ぎて既視感に頭がクラクラしてきます。

最近の物件だと、時勢に合った「リモートワークと共に新しい家も手に入れて」は、内と外のギャップがすごい。
外観は小屋としか表現のしようがないのですが、家の中に入ると明るくオープンな空間が居心地よさそう。
子どもたちが小さい頃は、こんな一軒家に憧れていました。
まあ、この家は、家族向きというよりは、別荘感覚の小屋なのかも知れませんが、、、、鉄製の薪ストーブに強い憧れを抱いていた夫が見たら、「住みたい!」と言ったに違いない物件です。

今の私は一人暮らしなので、「家と仕事場の切り替えスイッチ。」みたいな、手狭な部屋を気に入っています。

「物件ファン」の面白さは、物件の多様性はもちろんですが、物件案内人の妄想語りに依るところも大きいです。

「家と仕事場の切り替えスイッチ。」 を選んだ案内人は、実家を出て、初めて一人暮らしを始めた社会人(という設定?)のようです。リモートワークに最適な部屋として紹介していますね。

「駅までの道もちょっとスキップ。
転職した先も良かったし、部屋も
かわいいし。人生きっと大丈夫。」
っていうセリフから、一人暮らしへの期待と、未来へのちょっとした不安が感じられます。

ふっと、私の頭の中にビートルズの「A Day in The Life」が流れました。
私の好きな曲ベスト3に入る1曲なので、よく勝手に流れ出すのですが。
私の頭の中では、「A Day in The Life」 の主人公の彼は、こんな部屋に住んでいて、毎朝、駅への道を急いでいる。そんな妄想が始まりました。

「ドーン/平野啓一郎」読書途中の感想文

ああるの「映画と読書」に紹介されていた「マチネの終わりに」に触発されて、平野啓一郎さんの本を読みました。私にとっては、初めまして!の作家さんです。

ブックオフに赴き、数ある著作の中から迷った末購入したのが、本書「ドーン」。

『DAWN 』 講談社文庫:2012年 Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。

舞台は2033年のアメリカ。近未来小説です。
その10年程前には東京大震災があった、という設定になっています。
タイトルの『ドーン (DAWN) 』とは、人類初の有人火星探査宇宙船の名前です。
主人公・佐野明日人(サノアスト)が、 この 『ドーン』 のクルーとして火星に行き、火星でのミッションを終えて地球に帰還した、ところから物語が始まります。

人類初の火星探査に成功し、一躍英雄となった宇宙飛行士・佐野明日人。
しかし、闇に葬られたはずの火星での”出来事”がアメリカ大統領選挙を揺るがすスキャンダルに。さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人」という概念を提唱し、人間の真の希望を問う感動長編。

「BOOK」データベースより

『ドーン』を読んで私が気になったワードは、以下の5つ。
可塑整形、 散影 、添加現実 、無領土国、分人主義、 

可塑整形:顔の中に塑性シリコンという物質を埋め込んで、粘土を捏ねるように顔を自由に形成していくことができるというもの。
これによって、人はいくつもの顔を持ち、使い分けることができるようになる。

散影:防犯カメラの映像全てがネットに繋がって、誰でも(一般人でも)閲覧できるようになっているプログラムシステム。顔認証検索機能がついているために、誰がどこで何をしていたか、いま何をしているか、検索すれば一切丸見え。プライヴァシーなんて無いに等しい。

添加現実(AR) :現実に存在しないものをコンピュータの三次元映像として付け加えること。亡くなった人であっても、その人のDNA情報や解剖的データ、生活環境などの情報を駆使し、本物そっくりのAR人間として蘇らせることができる。

無領土国 :文字通り領土を持たない国家。
現物としてのお金が無くても通用する仮想通貨と同じように、現実の領土は無くても国家として統治権を持つ政治的共同体。

分人主義dividualism) : 略して ディヴ と言う。
個人は一つの人格をもっているのではなく、 対人関係ごとに異なる人格を分けることができ、それは意図的に創りだしたり使ったりするのではなく、その場に応じて ディヴ は自然発生する。複数のディヴ の集合体が個人であるという概念。
正直、分かりにくい概念です。、、、、自分自身に置き換えて考えると、私も対面する人によって、相手との関係性、場の空気などに左右され、異なる自分になっているとは思う。
それはキャラを作っているわけではなく、自分を断片化し、決して丸出しにならないよう自分で制御しているのだと、自分では思っているのですが、、、、分人主義とは真逆の考え方かもしれません。

本書は640ページほどの長編ですが、宇宙飛行の過酷さを考えたり、登場人物のセリフや大統領候補者たちの演説内容に惹きこまれたり、読み応えがあります。

そして未来小説を読むといつも思うのですが、人類社会は常に進化しているけれど、必ずしも「より良い方向に進歩している」というわけではなく、ただ後戻りができないだけなんだなあ、と。

現在、520ページ目を読んでいるところで、実はまだ読み終わっていません。
いつも読了したらブログに感想文を書こうと思って読み始めるのですが、結局いつも書けないまま次の読書に移ってしまいます。
そこで今回は、読み終わる前に感想文を書いてみようと思いました。
今夜は結末に向かって残りの100ページ余りを楽しもうと思っています。