黒の狩人

著者 大沢在昌
幻冬舎文庫

単行本が出たのは2008年だそうだ。その時代の、新宿。もう少し前、馳星周の『不夜城』の頃に比べてずいぶん落ち着いているらしい中華系黒社会がらみ。

『新宿鮫』のシリーズを読んでいたのはいつの頃だか。シリーズ途中までしか読んでいないので、晶との関係がどうなったかも知らない。で、その新宿鮫にも脇役で出ていたというが、もはや記憶にない佐江:警視庁新宿署組織犯罪対策課警部補、その補助員として試験採用されたという中国人:毛、そして野瀬由紀:外務省アジア大洋州局中国課職員を中心に、中国公安など絡んでくる。
先日、映画『新聞記者』を観たばかりなので、外務省の役人がスパイ活動のようなことを・・・してんのか?していてもおかしくないかも、少なくとも中国共産党配下の公安が日本の市井に紛れ込んでいろんなことをしているかも、など思う。
日本の美人外務省職員がそんなことはしていないよね、でも、上海のカラオケ店(日本だとカラオケバーかな)のおねーさんが政府とつながっていて情報が洩れる、と言うたぐいのことはあるよね。

中国人の死体が発見され、それがわきの下に“泰山”など山の名前を入れ墨している、と言うことが続き。

中国人の名前をちゃんと覚えられない、ので、理解がなかなか付いていかない。まあ大沢在昌らしいエンターテインメント、面白かった。中国語学習者としては、中国人の名前のルビが、訛ってるよ、どこの出身者に聞いたの?と気になるのだが。毛さんかっこいいよ!キャスティング誰だったらいいか、とあれこれ妄想するのに良いかも。新宿鮫だって映画の真田広之とドラマの舘ひろしじゃえらい違いだったけどね。

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