ある船頭の話

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監督・脚本 オダギリジョー
出演 柄本明 川島鈴遥 村上虹郎 伊原剛志 浅野忠信 村上淳 
   細野晴臣 橋爪功 永瀬正敏

映画が始まり、ああこの映像は好き、と思う。水辺の景色。
村の渡しの船頭さんは 今年60のおじいさん 年は取ってもお舟を漕ぐ時は
元気いっぱい櫓がしなる
と言う昔の童謡が現実だった時代。
木下順二が寺山修司にぶち当たった、みたいな、現実の中に幻想なのか何なのかわからない世界が入り込む。
川上では大きな橋の建設が進んでいる。それが出来上がったら渡し船の仕事は?ある日、船にぶつかったのは、川を流れてきた少女。まだ息があった少女を助ける船頭。
元気になった少女は、いっこうに口を利かないが、赤い見慣れない服を着ている。
河瀨直美監督作品の匂いも混じって来る、と思うのは虹郎と村上淳という父子が出ているせいかもしれないが。

今年の初め頃に観た、インド映画『ガンジスに還る』のことも思う。

まあとんでもなく豪華キャスト。

そして、最後の字幕で知る。
撮影監督 クリストファー・ドイル
衣装デザイン ワダエミ

美しいわけだよ。王家衛作品ででおなじみのクリスが撮ってたのか。ワダエミか、それで赤い中国風の服を。

時代の流れ、生きること、死ぬこと。
饒舌過ぎる部分もある気がする(分かり易いわけではない)。けれど、圧倒的に美しい映像、好きです。

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