おんどりの鳴く前に
監督 パウル・ネゴエスク
出演 コリアン・ポステルニク ヴァシㇾ・ムラル アンゲル・ダミアン ダニエル・ブスイオク
広々と土地が広がる静かな田舎の村。凡庸な、部屋を売って果樹園を営む夢を抱いている警察官イリエ。若い新人が赴任してくる。新人警官ヴァリが、ゴミが落ちていると指摘する、イリエはそんなに気になるなら自分で拾え、と返す。後々、それがこの美しい土地の内情を現している会話だったことが見えてくる。
何もない何も起こらない田舎の村。ミスマープル物でよく描かれるように、そんな夢の村など存在しない。いつの話?100年前ならありそうだが、スマホを持ち、パソコンを使っている現代で、ひどい腐敗が淡々と何事も無いように蓋をされていることが次第に露わになってくる。そこに慣れ、おこぼれにあずかって生きていると見えたイリエだったが。殺人事件が起こり、一人で聞き込みを続けていたヴァリが、重傷を負ったことにより。
映画紹介のブログをサッと読み、良さそうだな、と頭の隅に入れる、ブログの中身はほぼ忘れている。で、途中まであーこれは観なくても良かったかなー、と感じていた。ちらちら笑えたりする部分もあるがなんだかなー、一見、人が良さそうだがその実おぞましい爺さんたち、村のトップ2。
ルーマニアだったのか。
秀作。ハッピーエンドでは無いが、後味は悪くない。なんだかねえ、あの戦いぶり、最後…。
調べたことがすべて記憶に残るものなら…。今朝の新聞で、高校入試に、まさに茨木のり…