監督 ツォウ・シーチン
脚本・編集・制作 ショーン・ベイカー
出演 ニーナ・イエ マー・シーユエン ジャネル・ツァイ
台北に戻ってきた家族。母、長女、まだ5歳の次女。夜市で麺の屋台を出して生活することになる。長女はビンロウを売る屋台で働く。母と露出の多い服の長女の関係はだいぶこじれている。次女が左利きであることを責める昔気質の祖父。
左手は悪魔の手だと祖父に言われた幼い次女はそれを信じてしまい、夜市の店で左手を使って万引きを繰り返す。
そのことを知った姉は、妹をそれぞれの屋台に連れて行き、品物を返品させ、謝らせる。店主たちは皆優しく、二度としないように諭す。
どいつもこいつもなにかしらちょっと法を犯したり道徳に反したりの中、その時の姉のまっとうさがどういうわけだったか、後の祖母の誕生日パーティーの会場で起こるとんでもない事件、明かされる秘密、で、ああ、そういうことか、と。
どこまで悲惨な状況に…と、途中思う。幼い次女の可愛さで救われていたのに悪魔の左手になってしまうし。この小さな子がうまいこと。
でも、なんとか奈落に落ちずに、というか落ちたあとにふわっと浮き上がってきたような気配で終わる。
ショーン・ベイカー監督と言う人を私は知らなかったが、『アノーラ』でカンヌのパルムドールを受賞しているそうだ。ショーン・ベイカー作品の共同監督やプロデュースをしてきた台北出身の女性監督の、単独では初監督作品とのこと。佳作です。


コメント