二つ目の窓

二つ目の窓監督 河瀬直美 http://www.futatsume-no-mado.com/

出演 村上虹郎 吉永淳 杉本哲太 松田美由紀 渡辺真起子

 

いい映画なんだけどなあ、しゃべりすぎ、説明しすぎ、詰め込み過ぎ。台詞を三分の一にして編集しなおしてほしい。

奈良の人だと思っていた河瀬監督は、ルーツが奄美だそうで、思い入れが強かったのか。

島口と鹿児島弁と標準語と関西弁が入り混じっている。いまどきはそんなものだろうな。ずっと島口でしゃべってもらっても、字幕が必要だし。

UA(ウーア)そっくりの虹郎くんだ。UAのお母さんも奄美出身だそうだから、如何にも、の顔立ち。実の父親である村上淳が、離婚した父親役で出ているが、おかあさんそっくりだなあ、というようなセリフがあり、そこはその映画のではなく実のおかあさんと、という実感を込めたのだろうな。

高校生のカップルの、女の子の方の母親役が松田美由紀。ユタ神さまだが、病気で残り少ない命。いよいよ、となって、自宅に戻って終わりの時を迎える。近所の人が集まり、死にゆく母のリクエストで「行きゅんにゃかな」を三線を引きながら歌う人、踊る人、それに合わせて手を動かす母、賑やかな六調も出て、その中でしあわせに逝く。理想の死に方だ。泣いてしまったよ。

美しいシーンはいくつもある。少年も少女もとてもいい。

ああもったいない。生きる事、死ぬこと、命をつなぐことなど、テーマを口にしてしまっている。

 

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