薄氷の殺人

薄氷の殺人や監督 ディアオ・イーナン

出演 リャオ・ファン グイ・ルンメイ ワン・シュエピン

1999年、石炭の工場(というのか?)で、石炭に混じって人体の一部が発見される。同様の事件は、距離の離れた各地で起こっている。

妻から離婚を言い渡され荒れている刑事ジャンは、犯人と思われる二人を追い詰めるが、逮捕時、持っていたピストルで抵抗、二人は射殺される。

2004年、同じ手口の事件が起こる。刑事をやめたジャンが、その事件を追及していく。いずれも、クリーニング店に勤める美しい女が関係していることがわかる。

桂綸鎂(グイ・ルンメイ)が出ている作品にハズレは無い!と、内容に構わず見ることにしていたが、いや、美しい…普通の女の子、という印象だったけどね、デビューの「藍色夏恋」なんかでは。その美しさから目が離せない、という気にさせてしまう演技力、ファム・ファタールと、言うのだろうけれど儚げで、幻のようで、でもクリーニング店主と絡んでいるシーン、追い込んだジャンと観覧車の中で・・・の、シーン。

中で出てくるナイトクラブの店名が、白日焔火、それが中国語の原題。真昼の花火の意味。最後のあたり、姿は見えないけれどジャンが打ち上げているであろう冬の昼間の花火。日本語タイトルも、真昼の花火にしてほしかった。

彼女が自白するのだけど。それって?

なんというか、もう一度観返して、細部をじっくり見る必要があるのだなあ、私。

ルンメイちゃんのあやしい美女ぶりを追いかけてしまったせいか、結論のところがしっくり呑み込めない。

まことにうまいジャン役のリャオ・ファンが2014年ベルリンの銀熊賞、作品がグランプリ金熊賞だったそうだ。クリーニング店主の男、鬘か?みたいな変な髪形のおっさんワン・ジンジュン、妙に印象的。多くの方にお勧めできる作品ではないが、そしてどうもうまく呑み込めない状況で言うのもおかしいが、よくできた映画で、ある、と思う。

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