たかが世界の終わり

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制作・監督・脚本・編集 グザヴィエ・ドラン
出演 ギャスパー・ウリエル マリオン・コティヤール ヴァンサン・カッセル レア・セドゥ

家を出て12年ぶりに帰ってくる男。迎える家族。厚化粧の母親。ゲイは美しいものが好きなのよ、という母親。しゃべりまくる家族。
男は劇作家として有名になっている。
フランス語圏の人間と言うのはかくもよくしゃべり自己主張するものなのか?と思ってしまう言い争い。

男はおそらく余命を告げられているらしい。そのことを伝えに、家族に会いにきたものらしい。かかってきた電話の様子から。

言えよ!

この兄がなぜここまで?なにか、父親が生きていた時代の古い家での問題があったということなのだろう。伝えようとするたびにバタンと会話のドアを閉め攻撃に移る兄。

ねえ、12年ぶりに帰ってくる人はなぜ帰ってくる気になったのか、話を聞こうと思わない?

母も兄も妹もみーんな、自分の話を聞いてほしいひとばっかり。男と兄嫁が静かなだけ。そこに至る家族の歴史が語られないので、観ている者はとてももどかしい。

結局、帰郷した目的を果たさないまま、男はまた機上の人となる。最後に流れる曲の歌詞が、状況を語っている。

のだが、なんだかそれはそれで、すっきりするような気がする。かくもかみ合わない喧嘩腰の言い合いって、家族だからこそのことかもしれない。それはそれで、家族関係を味わって戻る、後味は悪くないのだ。たぶん、彼も、それでよかったんじゃない?兄が、何かを察していたから言わせなかった、とまでは私は思わないけれど。

ともあれ、私はグザヴィエ・ドランがかかわる作品はすべて、機会あるごとに観る所存です。

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