お嬢さん

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監督 パク・チャヌク
出演 キム・ミニ キム・テリ ハ・ジョンウ

『オールドボーイ』や『親切なクムジャさん』のパク・チャヌク監督作品なのだから一筋縄ではいかない、エグイのは承知で観る。
原作はサラ・ウォーターズのゴシックロマンなミステリー『荊の城』。それを日本統治時代の韓国を舞台に、換骨奪胎。

韓国人俳優たちが日本人を演じるので、言葉の韓国訛り、なんか変な日本髪、気にはなるが、まあそれがエロい表現にはちょっとしたクッションにもなる。おかしみが混ざる。

詐欺師の手先としてお屋敷のお嬢さんの御付きになる女。

実はそのお嬢さんは、そのお屋敷の主人である伯爵によって色情小説の読み手として育てられていた。

親しくなる二人。あるたくらみをする。

凝ったストーリーは原作のまま。味付けは全く別物だが。
精神病院へ。そこで一つひっくり返る。でも確かこの先がある、と、小説の記憶を手繰る私。

あちらから見た話、こちらから見た話、視点が変わると全く違ってくる、どんでん返しの連続。

日本でロマンポルノの名のもとに意欲的な作品が多く作られていた時代を思い出す。二人の女優の肢体がまことに美しい。今の日本の若い女優で、ここまですっぱりと裸をさらすことができる女優は?

好きか?というと別に私はこの監督のファンでは無いのだけれど、一時沈んでいた感のあった韓国映画のこのところの勢いは凄い。

原題はアガシ、お嬢さんの意味だが、英語タイトルはお付きとか侍女の意味だった。

 

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