最後の引っ越し
10月末に引っ越しすることになりました。
恐らくこれが私の最後の引っ越しになるはずなので、人生終業活動の一環として断捨離を強化する毎日です。
これまで引っ越しのたびに捨てようとして、いや、まて、いつか出番が来るかも知れないと保留にしていた品々も、今度こそ捨て去ってしまいたい。
実際、もう出番なんて来ないのです。ただ、捨ててしまうと、その品々を手に入れた時の「思い出」も消えてしまいそうで捨てられないでいるだけ。
未練だけです。
アルバムの整理はストレスになる
押し入れにずっと仕舞い込んだまま、収納ケース2箱分の写真アルバムがあります。
アルバムこそ「思い出」の権化と言えそうです。
写真は「思い出」という記憶を増幅する働きがあり、そして「思い出」こそが価値あるものなのだ、と強く主張している、それがアルバムです。
現代は、スマホで日記を書くかのようにいつでも気軽に写真を撮ることができます。クラウド保存すれば物理的な保管場所も要らない。もうアルバムなんて必要ないよって人も多いでしょう。
でも昭和や平成前期は違いました。
フィルムを買ってカメラで撮って、写真屋さんに現像に出して紙に焼いてもらい、後日出来上がりを取りに行く。手間もお金も掛かるものでした。
だから写真を撮る時って何か特別なことがある日だったりして、アルバムの中は余所行きの服でイベント感にあふれているものです。
今回はこのアルバムを全てばっさり捨ててしまおう!!ということを実践できるほど私は潔い人間ではなく、写真一枚一枚ちまちま選り分け全体量を減らしていく作業を続けました。
写真の中の場面だけが人生の全てではない。写真には写っていない大事な思い出はちゃんと心の中にあるのだからと自分に言い聞かせ、捨てる写真を細かく破りました。
残す写真はポケットタイプのアルバムに年代順に入れて整理しました。
なんにせよ「取捨選択」という作業は、何かに優劣をつけたり要不要を判断したりするわけで、少なからずストレスになります。
普段から「取捨選択」が上手くできていれば、もっとすっきりとした生活を営み、引っ越しのたびに断捨離をする必要だってないわけですものね。
写真を加工する
川を撮った写真が出てきました。
昔住んでいた家の近くを流れていた川です。

川に架かる橋から次の橋までの間隔が、結構距離がありました。
一番近い橋を渡って向こう岸に行き、次の橋を渡って戻ってくる。川沿いをぐるりと一周すると1時間近い散歩コースだったことを思い出しました。
写真はすっかり色褪せ、記憶の中の景色を撮ったみたいな感じです。デティールが思い出せず、何だかもどかしい。
家の周辺を写した写真はこれ1枚だけで、とても捨てる気になれませんでした。
引っ越したら小さな写真立てを買って、しばらく気が済むまで飾っておこうと思い、ハガキサイズに作り直すことにしました。
色を少し加工して英語のメッセージなど添えたりすれば、何となくサマになるんじゃないでしょうか?
今は翻訳ツールという強い味方があるので、外国語のメッセージも簡単に作成できます。
最近、「google翻訳」より精度の高い翻訳ツールがあると聞いたので、この際それを試してみることにしました。

DeepL」と「google翻訳」を比べてみた
2020年から日本語対応された「DeepL」は、「google翻訳」より精度が高いと評判ですが、本当にそうなのか?確かめてみました。
同じ文章を「DeepL」サイトと「google翻訳」サイトに入れてみました。
簡単な文章なので大差ないのですが、ちょっとした違いはありました。
出力された英文を逆に和訳してみるとニュアンスの違いが分かるようです。
入力した日本語
かつて散歩コースだった川沿いの道。
私たちの家はこの近くにあった。
今は別の家族が住んでいる。
外壁はグレーからベージュに塗り替えられている。
「DeepL」の翻訳
A path along the river that used to be a walking course.
Our house used to be near here.
Another family lives there now.
The exterior walls have been repainted from gray to beige.
上記の英文を和訳してみるとこうなる。
↓
かつて散歩コースだった川沿いの道。
私たちの家はこの近くにあった。
今は別の家族が住んでいる。
外壁はグレーからベージュに塗り替えられた
「Google」の翻訳
This riverside path used to be a walking route.
Our house used to be nearby.
Another family lives here now.
The exterior walls have been repainted from gray to beige.
上記の英文を和訳してみるとこうなる。
↓
この川沿いの小道はかつて散歩道でした。
私たちの家も以前は近くにありました。
今は別の家族がここに住んでいます。
外壁はグレーからベージュに塗り替えられました。
「DeepL」の方が私の入力した日本語のニュアンスに沿っている感じでしょうか。
30ヵ国以上の言語に対応しているそうです。いろんな国の言語で写真やイラストにメッセージを添えてみたい。
と言っても、私には外国語の優劣や正誤を判断できる能力がないので、もし翻訳が不適切であっても気づかないだろうと思うとちょっと怖いですね。
さて、横道にそれてしまいましたが、アルバム整理はまだまだ続きます。
お引越しの準備大変そうですね。「昔歩いた風景」写真、靄がかかっていてとても奇麗です。一枚の写真からこうも沢山の物事が思い出されるのか、とアルバムとかは不用意に開かないことにしています。
アルバムには今はいない家族・友人・知人の写真があるので、いろんな想いに捉われました。
幸せな思い出も蘇るけれど、それも逆にストレスになりますね。
アルバムは不用意に、しかも一人では開かない方がいい。
一緒に思い出を語る誰かと見るなら、楽しいのかもですね。