年別アーカイブ: 2023年

『Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法/イーサン・クロス』

『Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』

著者:イーサン・クロス
発行日:2022年12月
発行:東洋経済新報社


読了にとても時間が掛かりました。4か月くらいか。
決して難しい内容ではなかったのに、なんでこんなにも時間が掛かったのだろう?

まずこの本を読む切っ掛けから書いてみます。
4か月ほど前のある日、私はある疑問を持ちました。
「私はいつもいつも何か考え事をしている。意味のあることだったり無いことだったり、絶え間なく考えたり悩んだりしている。特にこのところ、やけに過去の自分を振り返って、あれは間違った選択だったとか、あのことは無かったことにしたいとか、言うべきじゃなかった、するべきじゃなかった、思い出したくないことを何度も思い出したりして、時々苦しくなる。
いや、これは私だけでなく人類皆そうだと思う。だって「人間は考える葦」なのだから。考えなかったらただの葦なのだから。
でもなぜだろう?なぜこうも苦しいのに考え続けなければならないのだろう?」

とまあ、こんな愚にもつかないことを考えていた時、武田砂鉄さんのラジオ番組「武田砂鉄のプレ金ナイト」に出演された荻上チキさんがアフタートークで、
「反省とか内省とかが人間にとっていかに有害なのかを説明した本がありまして、古代哲学から反省や内省は人間の成長のために必要とされてきたが、反省とか内省はホントにメンタルにとって有害で、、、、」
と話し始め、最近読んだ本の紹介をされていました。それが本書『Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』でした。
この本は私に何かヒントを与えてくれそうだと直感しました。

そんなこんなを友人に話すと、「その本なら持っている。読み終わったから送りますよ」と思わぬ展開になり、「でも、期待通りの本ではないかも。後半はまあ読む価値あると思うけど」と友人は付け加え、後日私は郵送されてきた本を読み始めることになりました。

そういう有難い巡り合わせで読み始めた本書なのに、なかなか読み進める気になれませんでした。
私にとって読み辛い文体と構成だったからか。あるいはAmazonのレビューがすごく高評価なことを考えると、単に私の理解力のせいか。
何だか、本を読んでいるというより、何かの講演とか誰かのお喋りを聴いているような、、、例えば
「人は常に自分に語り掛け頭の中でひとり言を繰り返します。その『頭の中のひとりごと(チャッター)』がネガティブな方に向かわないようにコントロールすることが大事です。そのために私は「チャッターを制御するための26のツール」を提唱します!」
と言った感じで「チャッターを制御するための26のツール」がいかに素晴らしいかをプレゼンするために、いろんな事例をたっぷり持って回った言い方で長々と語っているという感じ(※あくまでも個人の感想です)とでもいうか。私には少々疲れる表現スタイルでした。

とは言え、本書が読む価値のない本だなんて言いたいわけじゃない。
人が常に自分自身に語り掛けたり、過去の出来事や空想事などに心が奪われるのは、脳の基本的な状態で極く自然なことだと、そう認知するだけでも気持ちが楽になります。
そして内省や反省は時に「内なる批判者」となり、メンタルにとって有害なこともあると知っていれば、過去の失敗にとらわれ過ぎず「いま」を生きることができるのでは?
本書を読み終わった今は、4か月前私が過去を振り返り苦しい気持ちになったのも、自分で自分を攻撃し過ぎたのだと客観的に思えるようになりました。

しかし本書の肝である「チャッターを制御するための26のツール」については、それが役に立つかどうかは人に依るとしか言えません。

睡眠研究の動画に納得!夜型人間の悲劇

早起きが苦手です。子どもの頃からずっと。特に高校の期間は辛かった。始業時間前にある朝礼などほとんど間に合わず、朝礼が済むまで身を隠していなければなりませんでした。
「社会人に遅刻は許されない」と言うのが社会通念だから、会社勤めをしていたころは必死でした。大きな音の目覚まし時計を頼りに頑張りました。しかし朝起きだけが原因ではないけれど、会社勤めは向かないと早々に悟り退職しました。
子育ての時期を振り返ると、寝不足の日々。息子が高校を卒業した時は、もう早起きしてお弁当を作らなくてもいいのだ、ということが何よりも何よりも嬉しく、こっそりガッツポーズをしました。お弁当作りは母親の愛情だなんて煽らないで欲しいものです。

歳を取って無職の今、自分の都合で睡眠を取れるようになってみると、20代の学生並みに遅寝遅起きに落ち着いています。夜8時頃から頭がすっきりしてくる。明らかに夜型人間です。
そして一日9時間くらい眠っています。10時間以上眠る日もあります。
これは寝過ぎなのでしょうか?

いえいえ、「それは寝すぎではない。寝足りないから睡眠負債を返しているのだ」と教えてくれたのが下記の動画です。
人は睡眠が充足していれば一日8時間半以上眠ることはないと言います。
昼型の人と夜型の人の違いはどこからくるのか?
年齢による睡眠時間の違いや睡眠不足がもたらす弊害とは?
睡眠から考える理想的な働き方は?
そもそも何故眠くなるのか?
適正な睡眠時間とは?などなど睡眠に関する疑問をいろいろ分かり易く解説してくれています。

【前編】【最先端!快眠の科学】Google賞金4.5億!天才睡眠学者が登場【常識覆す研究】

【後編】【Google賞金4.5億】睡眠革命!「朝型がいい」はウソ!?最新研究【柳沢正史】

昼型か夜型か確認できるMEQテスト

自分が昼型か夜型かを確認できるMEQテストというのが紹介されていたのでやってみました。

「朝型夜型質問紙」→ https://www.sleepmed.jp/q/meq/meq_form.php

下図のような質問事項が19個ほどありました。

テストをしてみても私は間違いなく夜型だと確認できました。判定結果を見ると日本の成人って夜型が意外と少ないと感じます。

動画の最後の方に紹介されていますが、海外や日本でStart School Laterという社会運動が起こっているそうです。学校の始業時間を今より遅らせようという運動です。
私も朝8時半始業って早過ぎだと心底思います。
ましてや九州の高校では始業前に朝補習があったりします。私の高校でもありました。強制ではなかったはずですが、ほとんどの生徒が始業前に補習をしていました。たぶん7時半くらいには登校していたはずです。私は朝補習あとの朝礼に間に合わなかったくらいだから、おそらくあまりしていなかったか、まったくしていなかったか、どちらかです。記憶にありません。
高校で朝補習があるのは当たり前のことだと何ら疑いを持っていなかったのですが、最近それが九州だけの慣習だと知って驚きました。
テレビか何かで取り上げられ周知されたせいか、最近では朝補習の廃止をする高校も増えつつあるようです。

Start School Laterが広まって、学校だけではなく会社も始業時間を遅らせるとか、就業時間を短くするとか、週休3日制にするとか、、、とにかく睡眠不足にならない本当の働き方改革をして欲しい。それでいて、誰もがちゃんと食べていける社会に、、、なんて望むべくもない話なのでしょうか。


10月からインボイス制度開始!おすすめのYouTube動画

2023年10月からインボイス制度が開始

インボイスとは何か?

国税庁のサイトを見ると、インボイスとは「適格請求書」と呼ばれるもので、「区分記載請求書」に「登録番号」、「適用税率」及び「消費税額等」の記載が追加された書類のことだという。
インボイス制度を日本語にすると「適格請求書等保存方式」と言うらしいです。

ざっくり言うと来月からは、売り手側が消費税課税事業者であれば、取引先(買い手側)に出す請求書に「インボイス発行事業者登録番号」を記載する必要があるとのこと。
買い手側が消費税課税事業者であれば、消費税の仕入税額控除の対象となる請求書には、売り手の「インボイス発行事業者登録番号」の記載が必要であるとのこと。

だいぶ前から、主に個人事業主やフリーランスの方たちが「インボイス制度が始まると大変だ」という不安や嘆きの声を上げていることは聞いていました。「インボイス制度」に反対するオンライン署名も多く集まっているというニュースも見ました。
とはいえ、事業者でも何でもない私には関係のない制度だから、深く考えることもなく過ごしていたのですが、、、、

今年6月頃、私の趣味であるイラスト素材投稿サイトから「インボイス制度開始に伴い登録希望のクリエイター様は登録番号のご準備お願いします」というメールが届きました。
ん?趣味で、子どものお小遣い程度の稼ぎで、それでもインボイスが必要なの?と驚いた私。
本当のところ私は何も分っていなかったのだ、ということを思い知りました。インボイス制度を舐めていました。

課税売上高年間1000万円以下の事業所等は免税事業者なので、そもそも消費税を納める必要はありません。しかしインボイス発行事業者登録番号を取得するには、消費税の課税事業者の登録をしなければならず、即ち、消費税の納税義務が生じることになります。それまで免税だった人を課税事業者へと導く、それがインボイス制度だ!ということですね。

ただし、免税事業所等がインボイス発行事業者の登録をするかどうかは事業者の任意です。登録するもしないも本来は事業者の自由。
私のように事業者と呼べないような営みでもって、消費税の課税事業者になるなんてとんでもない話なので、ここは「登録しない」の一択です。

じゃあ、登録しないとどうなるのか?

その後、イラスト素材投稿サイトから再度メールがありました。
それによると「インボイス登録番号の申請の有無により、報酬ポイントの換金率が異なります。」とのことです。未登録の人は来月から少し換金率が下がり、3年後にさらに下がり、6年後にはほぼ9%程度減額になるようです。
つまり、今まで免税事業者だった人がインボイス登録番号を取得した場合、自分で消費税を納付しなければならなくなり、取得しなくても6年後には消費税分ほど収入が減ってしまうということですね。

インボイスについておすすめの動画

インボイス発行事業者に登録するかしないか迷っている方には下記動画がおすすめです。
登録するしないのメリット、デメリット、インボイス登録をしないと仕事が減る場合もあるなどの問題点が解説されています。

インボイス制度についてもっと詳しく知りたい方には下記動画がおすすめです。1時間38分という長さですが、丁寧に分かり易く解説されています。
インボイスなんて関係ないよ、という人でも買い物のたび、何かのサービスを受けるたび、日常的に消費税を支払っています。
平成元年、最初は3%、すぐに5%にあがって、いつのまにか10%。言われるがままに払い続けている消費税の仕組みも理解できる動画です。

インボイスとは関係ない話しですが、それにしても、いらすとやさんのイラストは凄いとつくづく思います。あらゆる場面に対応するイラストがそろっていて、YouTubeで大活躍ですね。
チラシやいろんな店先、市電の車中にも、街中いたるところに使われていて目にしない日はないです。”いらすとやはもはやインフラ”と言われるのも頷けます。社会生活に無くてはならない無料素材ですね。

『第六ポンプ』パオロ・バチガルピが描く10個のディストピア

第六ポンプ』パオロ・バチガルピ/早川書房

内容:化学物質の摂取過剰のために、出生率の低下と痴呆化が進化したニューヨーク。下水ポンプ施設の職員の視点から、あり得べき近未来社会を鮮やかに描いたローカス賞受賞の表題作、石油資源が枯渇して穀物と筋肉がエネルギー源となっている、『ねじまき少女』と同設定のアメリカを描きだすスタージョン賞受賞作「カロリーマン」ほか、全10篇を収録。数多の賞に輝いた『ねじまき少女』でSF界の寵児となった著者の第一短篇集。
—-「BOOK」データベースより

原書は2008年に書かれているので、今から15年ほど前の作品になります。
現代社会がまだ解決できないままでいる、食糧問題、環境問題、エネルギー問題、遺伝子操作による生命倫理問題ーー。『第六ポンプ』には、こんな現代社会の延長線上にある物語が10編詰まっています。
物語全般に漂うディストピア観がとても独特で、グイっと惹きこまれる短編集です。

生態系を破壊しつくした世界で、砂を食べて栄養を摂取できる体になった人類の物語。
鉱物資源が枯渇し、動力はもっぱらゼンマイになるという世界の物語。
不老不死を実現させ、人口維持のため出産が禁止される世界の物語。
富裕層の快楽のため、楽器に生体改造された少女の物語。
テクノロジーが発達しても技術を継承できる人間がいないため、システムエラーを処理できなくなる社会の物語。などなど、、、
こんな未來は嫌だ!って物語ばかりなのですが、意外と読後感は不快ではなかったです。どの物語にも少しばかりの救いと希望が込められていると感じます。

2023年、日本の夏は災害級の暑さと呼ばれています。既にディストピアな未來の入り口に立っているのは間違いないですね。このまま実効性のある対策を講じることがなければ、どうなっていくのか、、、、。

二週間で読み終えられるか?図書館で借りた2冊の本ー「空白を満たしなさい」「第六ポンプ」

このところ私の読書体験はノンフィクション的なものに偏りがちです。
図書館で借りるのは値段の張るイラスト関連のものばかりで、いわゆる”小説”を読む機会がめっきり少なくなりました。
時には小説、特にミステリやSFなどの虚構の世界にどっぷり浸る、あの刺激的な没入感が欲しい。そう思い立ったら矢も楯もたまらず、一昨日の午後図書館に行きました。

図書館で借りたい本を6冊ほど検索すると、村上春樹の『街とその不確かな壁』は市内全域の図書館で貸し出し中になっていて、さすがですね。みんなの熱が冷める時を待つしかないような状況です。

すぐ借りれる本は4冊ありました。2週間という貸出期間で4冊は読めそうにないので今すぐ読みたい2冊を選びました。
平野啓一郎『空白を満たしなさい』とパオロ・バチガルピ『第六ポンプ』です。

『空白を満たしなさい』平野啓一郎/2012年

『第六ポンプ』パオロ・バチガルピ/2012年

『空白を満たしなさい』は昨年NHKでドラマ化されたそうで、とても面白いという評判を聞き読んでみたいと思っていました。なによりも『空白を満たしなさい』というタイトルに惹きつけられます。
空白とは何か、何で満たすのか。タイトルからしてミステリアスです。
YouTubeのRadioheadのサイトで全ての動画を再生しながら、まずはこの本から読み始めます。

『空白を満たしなさい』を読んで

ミステリと思って読み始めたら、主人公土屋徹生(36歳)は3年前に自殺して生き返った人間であるという。それもどうやら世界各地で死んだ人間が生き返る現象があり、彼らは「復生者」と呼ばれるーーーという設定で始まる物語でした。
SFのように現象に対して科学的裏付けを施す、ということは一切無い。とにかくこの設定を受け入れ、この荒唐無稽な物語がどこに向かいどこへ行きつくのか?を追いかける感じで、500ページ近い分量にも関わらず一気読みしました。
午後3時頃から読み始め夕飯と休憩を挟み、真夜中の3時頃読み終わりました。没入感、頂きました。

とは言うものの、かなり物語が長いという印象もありました。途中2ケ所ほど、ここで終わらないの?と思うポイントもありましたが、まあでもそれは、著者の世の中に対する問題意識や人間に対する思いが溢れ出ているようにも思えました。
その結果、この本で語られるテーマはいくつもあって、読む人によって捉えどころは異なることと思います。

そしていよいよ本当に最後のページになって、最後の一行を読んだ時、その最後の一行の素晴らしさに満足して本を閉じました。

余談ですが、テレビドラマでは主人公土屋徹生を柄本佑が、土屋を苦しめる佐伯という男を阿部サダヲが演じたそうですね。どちらも好きな俳優なのでできることなら観たかったです。
NHKって時々民放では観られないようないいドラマがあるんですよね。テレビを生活から排除すると決めた時、そのことが頭をよぎって、やっぱりテレビ捨てるのよそうかとも思ったものでした。
でももう捨てちゃったけど。

WordPress Popular Postsに黄色の警告文が表示される【解決】

WordPress Popular Postsは、人気記事のランキングを作成してくれるWordPressのプラグインで、多くのサイトで使われています。

先週あたり、突然下記のような英語の!黄色の!警告文が!表示されるようになりました。

ブラウザの拡張機能(TWP – Translate Web Pages)を使って翻訳すると、ウィジェットの仕様をクラシック形式のままで使っているのが原因らしい。

WordPressは2018年のバージョンアップで、編集機能がブロックエディタという形式に変更になりました。当初、すごく戸惑ったことを覚えています。
それまではワードで文章を書くみたいな馴染みある編集画面だったのが、ブロックエディタではエンターキーを押すごとに文章も画像も独立したブロックとなります。文章を頭の中で組み立てて、一気に書き上げるタイプの人には、少々ウザい編集機能だと思います。

私のように考えがまとまらないまま書き始めるタイプには結構便利でした。とりあえず画像や思いついた文章をブロックにして、あとからブロックの順番を変えたり挿入したり削ったりしていく作業は、とりとめもなく散らかった頭の中が少しずつ整理されていくような気がします。

という風にに文章を書く時はブロックエディタを使っているのですが、ウィジェットはブロック形式の使い方がよく分らず、結局従来のクラッシク形式のままにしていました。

しかし、今回WordPress Popular Postsに黄色の警告が出たからには、ウィジェットをブロック形式にしなければならず、ああでもないこうでもないといじり倒して、何とかブロックウィジェットに置き換え警告も消えたので、ここにその過程をメモにしておきます。

1.Classic Widgetsを無効化してブロックウィジェットにする

以前、ウィジェットをブロック形式で使おうとしてうまくいかず、Classic Widgetsというプラグインを入れて、従来のクラッシクウィジェトが利用できるようにしていました。
こういうプラグインがあるってことは、ブロックウィジェット面倒臭い!と思っている人も結構多いっていうことですよね。
って、それはともかく、まずは、プラグインClassic Widgetsを無効化してウィジェットをブロック形式にします。

当ブログではプラグインJS Archive List Widget (年月別アーカイブ)の前にWordPress Popular Postsを表示させたいので、JS Archive List Widget のところにカーソルをもってきて、表示される「縦三点リーダー」をクリック⇒「前に挿入」をクリックします。

2.ブロックを追加する

マークをクリックして、ブロックを追加。「すべて表示」をクリックします。

3.サイドバーからプラグインWordPress Popular Postsのアイコンを探す

「すべて表示」をクリックすると、サイドバーが表示されるので、WordPress Popular Postsのアイコンを探してクリックします。

 WordPress Popular Postsの設定画面が表示されるので、タイトルなどの設定をします。
設定が済んだら右上にある「更新」ボタンをクリックします。

4.従来のウィジェットを削除する

WordPress Popular Postsの従来のクラシックウィジェットの「縦三点リーダー」をクリックして、「従来のウィジェットを削除」をクリック。これで、黄色い警告がでなくなりました。

5.CSSにスタイルを追加する

ウィジェットをブロック形式にすると、WordPress Popular Postsのウィジェットタイトルの見た目が変わってしまいました。当ブログで言えば「よく読まれている記事」というタイトル部分です。

これはiwb.jpさんのブログを参照したところ、以下のような理由とのことです。

WordPress Popular Postsをブロック形式に変更するとh2タグの「widget-title」のCSSクラス名が付かなくなります。

iwb.jp 「WordPress Popular Postsプラグインの黄色の警告の対処法」 を参照いたしました。

そこでブログのテーマのstyle.cssにクラス名popular-posts h2を追記して見た目を整えます。

当ブログでは以下のように追記してフォントやボーダーなどのスタイルを変更しました。

/* 追記例 */
       .popular-posts h2 {
            border-top: 5px solid #000;
            color: #2b2b2b;
            font-size: 14px;  
            font-size: 0.999999rem;
            font-weight: 900;
            margin: 0 0 18px;
            padding-top: 7px;
            text-transform: uppercase;
         }

6.スタイル変更が反映されなかったらブラウザのキャッシュを消去する

スタイルシートを変更してファイルをアップロードしたあと、WEBページに変更が反映されなくて、ひとりでアワアワ慌ててしまいました。何度もファイルを確認したりアップロードし直したり、無駄に時間を費やしてしまいました。
cssや画像などを変更したときWEBページが更新されなかったら、まずはブラウザの履歴のキャッシュを消去してみる。今まで何度もやってきたことなのに、いったい私は経験が身につくということがないのだろうか。
それとも物事を忘れる速度が速くなっただけなのか。
我が身を振り返って.何だかぐったり疲れてしまいました。

今回参考にさせていただいたブログ

WordPress Popular Postsプラグインの黄色の警告の対処法

ありがとうございました。

「Amazon重要なお知らせ:ご注文の詳細とキャンセルについて」という詐欺メールが来ました

最近、ほぼ毎日のようにヤフーメールにAmazonやイオン、地方銀行を装う詐欺メールがやってきます。
内容は「重要:口座利用停止のお知らせ 秋田銀行」「お支払い方法の更新 Amazon」「アカウント使用制限のお知らせ イオン」「プライム会員の満期通知 プライム」などなど。
毎度おなじみの文言でやって来るので面白みもなく、機械的に迷惑メールに移動させているのですが、今日来たのはいつもとちょっと違っていたので、削除する前にメモしておくことにしました。

詐欺メールの内容

ご注文の確認

注文番号:503-0497156-3547802
〇〇〇(メールアドレス) 様

誰かがあなたのAmazonアカウントを使用して別のモバイルデバイスからこの注文を購入しようとしました。Amazonのアカウントセキュリティポリシーに従い、Amazonアカウントを凍結しました。

◆アカウントが盗まれる危険性があります。この注文を一度も購入したことがない場合は、24時間以内に以下のリンクをクリックして、この注文をキャンセルし、Amazonアカウントを復元してください。

この注文をキャンセルする

お届け予定:
日曜日, 06/04
配送オプション:
お急ぎ便
お届け先:
〇〇〇(実名) 様
414-0053
静岡県 伊東市〇〇〇(実住所)
注文合計:
¥37,000
支払い方法
クレジットカード:¥37,000

Amazon.co.jp でのご注文について、くわしくは注文についてのヘルプページをご確認ください。

Dash Button/Dash Replenishmentサービスによるご注文については、Dash Button/サービス対応デバイスでの対象商品の設定時とご注文時の提供条件(たとえば、商品、価格、税金、入手可能性、送料及び売主)が一部変更されている場合があります。上記「注文内容」を十分にご確認ください。ご注文後、一定時間はご注文を変更またはキャンセルすることができます。また、発送後でも商品を返品することができます。詳しくは、Amazon Dash利用規約、注文履歴、Amazon.co.jpの返品ポリシーをご覧ください。

その他ご不明な点がある場合は、ヘルプページをご確認ください。

またのご利用をお待ちしております。
Amazon.co.jp

お届け先とされる住所、氏名が具体的で、ちょっと気になっちゃいますよね。詳細ヘッダーを開いてReturn-Pathを確認すると、静岡銀行らしきアドレス。手が込んでいます。

ネット検索すると、昨年あたりからこの手のメールが出回っているらしい。
詐欺メールに書かれている住所、氏名は全国にまたがり、いろんなバリエーションがあるようです。
住所を地図検索すると建物も実在します。
おそらく、氏名と住所をランダムに組み合わせているのでしょうが、知らないうちに自分の氏名や住所が勝手に詐欺に使われるかもと考えると、気持ち悪いですね。

この先、もっともっと手が込んだ詐欺メールが出てくるかも。
特にAmazon を騙るメールが多いので、Amazonから来たメールは、ちょっとでも変だと思ったら、メッセージセンターで確認するようにしましょう!(アカウントサービス⇒メッセージセンター)

追記:この投稿をアップした直後にまた同様の詐欺メールが来ました。

タイトルが「Amazon.co.jpでのご注文508-8867920-6546310(1点)」となっていて、ますます手が込んでいます。

今度はメール表示画面がAmazonにだいぶ似せて作ってあるし、タイトルもかなり紛らわしいです。
ただしReturn-Pathは< keisuke1@yourfertaliopza.com>となっていて、ここは手を抜いてる感じですね。

お届け先になっている住所を検索したら、今度も実在する一般的な家で表札が出ており名字も一致しました。
どうやら氏名・住所込みで使われているようなので、お届け先にはぼかしを入れました。
氏名と住所はランダムに組み合わせているのだと思っていましたが、そこまで配慮されているわけではないようです。勝手に実名・実住所を詐欺メールに書かれてしまうことも、知らないうちに被害にあっていることだと思えます。

Googleマップを編集しよう

今回詐欺メールに記載された住所を検索して思ったのですが、Googleマップのストリートビューで表札がはっきり見えるはヤバいんじゃないかと思います。
私は以前Googleマップの「不適切なストリートビューを報告」して、家の表札にぼかしをかけてもらいました。
Googleマップのサイドバーには「地図を編集」という項目があり、そこをクリックすると「不適切なストリートビューを報告」できます。





『第32回 2023 宮崎国際現代彫刻・空港展』のお知らせ

2023 6/4(日)- 6/18(日)

会場:宮崎ブーゲンビリア空港 1階 オアシス広場

第32回 宮崎国際現代彫刻・空港展は、コロナ禍に休止を余儀なくされたようですが、昨年から再開。
まだコロナ禍の影響があって、今年も国内作家のみの参加となっているようです。

今年は以下37名の作家が出品されます。
当サイトでご紹介しています通畠 義信さんの過去作品については、『鉄のオブジェ・通畠義信』ページを、是非ご覧いただきたいです。

《宮 崎》大野 匠・奥村 羊一・上口 将生・田中 等・田村 将太・満木 攻 一・山田 忠範
《鹿児島》通畠 義信・八田 隆・宮薗 広幸・ますみつ 三知子・吉永 ゆかり
《長 崎》藤崎 宏治
《福 岡》前原 ヨシノブ
《徳 島》居上 真人
《鳥 取》永江 靖幸
《岡 山》伊丹 修・尾崎 公彦・片岡 幸夫・金盛 秀貞・小林 照尚
《奈 良》井上 龍彦・高垣 リミ
《岐 阜》浅川 洋行
《愛 知》尾崎 慎・真下 賢一
《福 井》坂本 太郎
《埼 玉》田中 毅
《千 葉》遠藤 研二
《東 京》竹花 哲・林 宏・藤田 政利
《群 馬》明田 一久
《福 島》湯川 隆
《新 潟》霜鳥 健二
《北海道》長澤 裕子・渡部 洋平


言葉について書かれた2冊の本を読みました。

『今日拾った言葉たち』武田砂鉄
2022年/発行:暮しの手帖社

『うまれることば、しぬことば』酒井順子/2022年/発行:集英社

ふと耳にした言葉が、何だか気になるなあって思うこと、日常よくありますよね。
それが、「いい言葉だな」「うまい言い方だな」と心にグッとくるいい感じの言葉であれば、すぐに誰かに話したくなります。
「なーんか引っかかる」と、ちょっと不快に感じる言葉や言い回しだと、ただモヤモヤした気分だけが残ったりします。

例えば、以前、若手議員さんが「イクメン男子」アピールするのを聞いて、男子は子育てを手伝うだけで褒められてニュースになるのか、と子育てを終えた私でもイマイチ不快の念を禁じ得ないでいました。
そんな時、ハライチの岩井勇気さんの言葉にグッときました。

「自分の子どもを育ててイクメンて言うな!」

これはバラエティ番組で岩井勇気さんが吐くように言い放った言葉。
いや、ホントその通りです。
イクメンアピールなんかしてないで、ガチで協同で家事育児やって欲しいものです。

とは言え、「イクメン男子」というキャッチーな言葉が生まれたからこそ、男性が家事育児に参加することがトレンドになったのも事実。
新しく生まれた言葉が人の意識や世の中の価値観を変化させ、その意識や価値観がさらに若い世代に受け継がれていけば、そのうち当たり前のこととして定着するかもしれません。その頃には自分のことをわざわざイクメンなどと称する男性もいなくなっているでしょう。

さて、今回読んだ2冊の本はどちらも「言葉」をとても大切にしている人が書いています。

『今日拾った言葉たち』

武田砂鉄さんの『今日拾った言葉たち』は『暮らしの手帖』に2016年春~2022年夏に連載されていたものをまとめ直したものです。著者が本や新聞やテレビ、ラジオ、街中の声を聴き、気になった言葉を拾い上げ、その言葉について自身の考えを書き添えています。

幅広いカテゴリーから言葉を拾っているので、様々な人たちの見解に触れることができます。グッとくる言葉もあれば、著者と同じ気持ちで憤慨する言葉もあります。
拾った言葉たちに添えられた武田砂鉄さんの文章からは、当たり前の暮しを守りたいという生活者としての目線が感じられ、ブレない批判精神が感じられます。そこが好きです。

武田砂鉄さんは毎週金曜日22:00 から 23:30、『武田砂鉄のプレ金ナイト【TBSラジオ】』というラジオ番組をYouTubeでも配信しています。砂鉄さんが今会いたいと思っている人を招くゲストトークがメインです。いろんな分野の方たちが登場し、毎回興味深く楽しめる私のお気に入り番組です。

『うまれることば、しぬことば』

酒井順子さんの『うまれることば、しぬことば』も武田砂鉄さんのラジオ番組で知りました。

酒井順子さんと言えば20年ほど前、『負け犬の遠吠え』という作品が話題になり、大論争を巻き起こし、流行語大賞にも選ばれ一つの「負け犬ブーム」を作ったエッセイスト、という程度に知ってはいましたが、作品を読むのは本書が初めてです。

『うまれることば、しぬことば』には、たぶん誰しも一度は気になったに違いないが深く考えないうちにいつのまにか馴染んでしまって気にならなくなった、そんな言葉が取り上げられているように思います。
私も「ああ!そうだった!これ、気になっていたのだった!」と思い起こされる言葉がいくつもありました。それに、本当は気にすべきだったのに気が付かなかった言葉もあってハッとさせられました。
何故この言葉が気になったのか?それをきっちり言語化して読み解いてくれる本です。

『アシタノカレッジ(※現在は『武田砂鉄のプレ金ナイト【TBSラジオ】』』ゲスト酒井順子さん

ついでと言ってはなんですが、最近武田砂鉄さんのラジオ番組にゲスト出演した水野太貴さんの『ゆる言語ラジオ』を紹介させてください。
言語学オタクと言語学素人のお二人によるゆるいお喋りが楽しい。時にはあいみょんの歌詞を熱く語り合い、時には言語を通して「国民を上手に搾取する方法」まで学べる?エンタメ寄りのチャンネルです。一つの動画が30分から50分ほど。割りと長めなところも聴きごたえがあって気に入ってます。

「2023 猫展 平面と立体」の案内状が届きました

2.11(土)-3.6(月)11:00-18:00

休館日:2/15・3/1(水)

於:ギャラリー白樺

「猫展」の案内状が届きました。
しばらく郵便受けを開けていなかったので、ちょっと発見が遅れてしまいました。
郵便受けにはチラシやフリーペーパーがいっぱい溜まっていて、A4サイズの紙の間に挟まって、あうやく見逃すところでした。

今年も猫の日がやってきますね。
59人のアーティストが創り出す多彩な猫たちが楽しめる展覧会です。

「おいしいごはんが食べられますように/高瀬 隼子」もやもやが残ったので読み返してみました

「おいしいご飯がたべられますように」

著者:高瀬 隼子
発行日:2,022年3月
発行:講談社

第167回芥川龍之介賞受賞

どちらかというと普段、文学ジャンルの本は読まないのですが、おもしろいという評判を聞きアマゾンで試し読みをしました。

「一日一粒で全部の栄養と必要なカロリーが摂取できる錠剤ができるのでもいい。それを飲むだけで健康的に生きられて、食事は嗜好品としてだけ残る。酒や煙草みたいに、食べたい人だけが食べればいいってものになる」
という文章に共感して購入ボタンをクリックしました。

私も子供の頃、ずっと思っていました。ご飯を食べずに生きられたらどんなに楽だろうと。
食事を楽しむことができない子供でした。だから主人公の二谷が、おいしく食べることを世間から押し付けられていると感じる気持ち、私もよく知っている。勝手に同類意識を持って物語を読み進めました。

しかし、なんだろう。この小説。とっても読みやすい文体なのだけど、読むほどにもやもやしてきます。

主要な登場人物は職場の同僚、二谷、芦川さん、押尾さんの男女3人。
二谷と押尾さんの内面や、ふたりが芦川さんのことをどう思っているか、ということは随所に書かれていますが、芦川さんの内面はいっさい書かれていません。
芦川さんは他者の目や口を通して描かれるだけの女性です。それがこの物語にどことなく不穏な居心地の悪さを与えています。

芦川さんは、男性目線と女性目線と仕事と食べることを通して、多様な要素を詰め合わせて作られた女性。芦川さんのことをどう思うかは読む人によってそれぞれですが、彼女の心の内は分からないので、何を考えているのか読者が勝手に推測することになる。そういうところも、もやもやさせられる一因かもしれません。

最初、二谷にも押尾さんにも他の登場人物の誰にもあまり感情移入できず、この職場の空気も嫌だなあと。まあでも現実、職場ってこんなもんだし、何だかイヤな気持ちにさせる物語だなと思いました。
「おいしいごはんが食べられますように」というタイトルだって、食べることが面倒くさいとか思っている二谷にとっては、押しつけがましい呪いの言葉にも聞こえそう。そう思いながら本を閉じました。

だけど、それだけではないような。何か読み落としているような。消化されない感じが残り、後日読み返し、言葉を拾い直したりして考えていくと、登場人物への印象も変わり、そんなイヤな気持ちにさせる物語ではなかったと思えました。
心に刺さる言葉がいくつもあり、さらっと読んで捨ててしまってはもったいない小説だと思いました。

ネタバレになるのであまり具体的なことは書きませんが、
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」と言った押尾さん。私は押尾さんへの印象が一番変わりました。悪い方からいい方へ。
そして「二谷さんと食べるごはんは、おいしい」と言う。このセリフにぐっと来ました。結末を知っているとちょっと悲しく響く言葉ですが、それでも押尾さんには幸せな時間が確かにあったのだと思えて、それはとても良かったなあ、、、と。

人は生きるためには食べなければならない。大方の人は食べるために働かなければならない。
食べる、働く、食べる、働く、、、延々と続くその循環は楽なものじゃないです。
そんな日々の中で、「ごはんが、おいしい」と思えるとしたら、それはきっと幸せなことに違いない。たとえ束の間でも。独りであっても。

まあ、でも、二谷が「芦川さんと食べるごはんは、おいしい」と思う日がいつか来るのかどうか。それは誰にも分からないことだけど。