悪医/久坂部 羊

akui『悪医』  朝日新聞出版 (2013/11/7)

作家の久坂部羊さんは、現役の医師であり、現在は高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事されている方です。

5,6年前、『日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか』を読んで以来、私は久坂部羊さんのエッセイや小説を読み続けているのですが、なかなか人に「面白いよ、読んでみて」とお薦めできる作風の作家ではありません。

『大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す』『医療幻想―「思い込み」が患者を殺す』
など、ストレートなタイトルが過激な印象を与えるし、人の生き死にに直面させられる医療現場の実態を、嘘やごまかしやきれいごとを嫌う姿勢でもって、直截な物言いで書いているので、切実な内容だけに、楽しい読み物とはなりません。

小説の方はというと、ところどころグロテスクな描写や露悪的な表現があるので、これもお薦めしにくい要因です。
デビュー作の『廃用身』は、タイトルもストーリーも衝撃的でした。
「廃用身」とは「脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足」のことを言う医学用語だそうです。人間の身体が廃棄物のように扱われているようで、読んで不快に感じる人もいるかもしれません。

今回紹介する『悪医』は、グロテスクな表現を抑えて後味も良く、お薦めできる、というかお薦めしたい作品です。
文芸賞などとは無縁の作家と思っていたのですが、『悪医』は日本医師会が主催する第3回日本医療小説大賞を受賞しています。(医師会批判もしている作家なのに!)隠れファンとしては、ちょっと嬉しいことです。

とはいえ本書は「抗がん剤ではがんは治らない」という事実を前提にしたストーリーなので、今現在、抗がん剤でがんが治ると信じて闘病中の方にはショッキングな内容かも知れません。

『悪医』に登場する患者、小仲辰郎は52歳の独身男性。
早期の胃がんが見つかり手術を受け、11か月後に再発して肝臓への転移が見つかり、苦しい副作用に耐えながら抗がん剤治療を続けてきたが、ある日、医師から、「残念ですが、もうこれ以上、治療の余地はありません」と告げられる。
余命は3ヶ月くらい。「あとは好きなことをして、時間を有意義に使ってください」と医師は言うが、小仲は、「治療法がないというのは、私にすれば、死ねと言われたも同然なんですよ!」と怒りを露わにする。

余命3ヶ月と医師から告げられた患者と、その患者に余命3ヶ月と告げた医師。
余命宣告されたがん患者にとって希望とは?
患者にとって良い医者とは?
有意義な人生とは?
人生の意味とは?
二人のそれぞれの物語を交互に織り交ぜながら、命を救うことのできない医師のジレンマや医療システムの矛盾、現場の医師たちの激務、安易な幻想を振りまくマスメディア、そして人と人のつながり、などなど多くの問題を絡ませ、苦悩と希望の物語が綴られていきます。

私の夫ががん患者であった経験から言うと、インフォームド・コンセントがしっかりしている病院なら、「抗がん剤治療はがんを治すものではない。延命効果を期待して行なうものだ」という説明が、しっかりなされると思います。
私たちも、延命効果があるかは、やってみないと分からない手さぐりの状態であることや、副作用の危険性や、いつまでも抗がん剤を使い続けるわけにはいかないということなど、折に触れ説明を受けました。
何度も時間をかけて説明を受け、十分知っていたはずでしたが、それでも医師から「今のうちにホスピスを受診しておいたほうがよいでしょう」と言われた時にも、「もう使える薬はありません」と言われた時にも、治療を止めるという選択はできませんでした。
『悪医』の患者、小仲辰郎と同じように、いつのまにか治療を続けていれば生きていられるような、錯覚に陥っていたと今なら分かります。

がんになったら、あるいはがん患者の家族になったら、手術や治療に同意するか拒否するか、余命告知するかしないか、人工呼吸器による延命措置を望むか望まないか、あらゆる場面で何度も何度も選択を、やり直しのきかない選択をすることになります。
その時は必死な思いでする選択であっても、残された者に後悔は残るものです。
そうそう誰もが冷静な判断なんてできるものではないけど、いろんな選択肢があること、同意だけでなく拒否という選択もあることを知っていた方がいいと、本書を読んで再認識しました。
また本書は、医療の問題だけでなく、人生の意味についても深いメッセージが込められていて、私には考えさせられるところの多い一冊でした。

暗号解読(上・下)/サイモン・シン

angou新潮文庫/2007年6月

以前、高野秀明 『ジェノサイド』 を読んだ際、インターネットでは「RSA暗号」というものが使われていることを知りました。
特に暗号マニアというわけではありませんが、いまや私の生活に無くてはならないインターネットで、どのようにして暗号化が行われているのか?その仕組みを知りたくなって、本書『暗号解読』を読み始めました。

著者は、前作『フェルマーの最終定理』で、高等数学など全く無知な私をも、楽しませ、感動すら与えてくれたサイモン・シンです。
本書でも数々の暗号を素人にも分かるように図解入りで丁寧に解説し、興味をかき立てるようなエピソードをふんだんに盛り込んで、壮大な歴史物語を語ってくれています。

暗号の歴史は、紀元前から現代にいたるまで、為政者たちが繰り返す愚かな戦いの中にあり、様々な暗号が発明されては破られてきました。人類の歴史の暗い部分で、暗号作成者と暗号解読者の熾烈な戦いが、繰り広げられているのです。

暗号作成や解読には、多彩な分野の能力が必要なことも分かりました。
もし「暗号」が中学の授業科目にあったら、世界史、政治経済、科学、数学、言語学、古典学、工学、コンピュータ、チェスやクロスワード・パズル、その他もろもろ多岐にわたって学べそうです。暗号作成や解読の実技では、根気、忍耐力が養われることも間違いない。

サイモン ・シンの語り口は、前作にもまして軽快です。RSA暗号にたどりつくまでの長い歴史を、存分に楽しませてくれました。
もちろん、サイモン・シンの魅力は単に語り口のうまさだけではありません。
暗号マニアでもない私が読んでも楽しめるのは、作者の人柄によるところが大きい。
訳者、青木薫さんの言葉を引用させていただくと、

「血なまぐさい謀略や裏切りの連続であるはずの暗号の歴史が、卑小も偉大もひっくるめた愛すべき人間の営みとして浮かび上がってくるのである。わけても、マイノリティや弱い立場に置かれた人たちに向けられた視線の温かさはサイモン・シンならではのもの」
(訳者あとがきより)

そうなのです。前作『フェルマーの最終定理』でも感じたことでしたが、文章のそこかしこから作者の温かさが伝わってくる。もっともっと話を聞きたいという気持ちになるのです。

さて、今回の読書の目的であったRSA暗号ですが、2000年に及ぶそれまでの暗号とは全く異なる、逆転の発想で生まれたものでした。開発にかかわった暗号作成者たちのエピソードも面白く、RSA暗号のしくみについても、まあだいたい、分かってスッキリしました。
そのRSA暗号を利用して開発された暗号化ソフト、PGPというのがあります。これを作ったジマーマンの物語は、特に興味深いものでした。

1977年にRSA暗号が発明され、「完全な安全のもとでメッセージをやり取りできる」ようになりました。しかし、このRSA暗号の実用化は、政府、軍部、大企業だけを対象としていたといいます。
「それに対してジマーマンは、RSA暗号を使ってプライバシーを守ることは万人の権利だと考え、その政治的情熱を一般大衆向けのRSA製品を開発することに向けた」のでした。

彼はRSA暗号を使って、個人のコンピュータにインストールできて、専門家でない人でも使いやすい、そんなソフトに仕立て上げ、PGP (プリティー・グッド・プライバシー〝ほぼ完全なプライバシー”)と名付けました。
RSAの特許権を無視して開発したというから、ある意味とんでもない話なのです。
折しも、政府が安全性の高い暗号を禁止するような法案が提出され、PGPが非合法化されてしまうことを恐れたジマーマンは、急いでPGPを誰でも無料でインターネットからダウンロードできるようにしました。
そしてジマーマンは特許侵害の罪だけでなく、武器の非合法輸出という重大な罪で告発されることになります。暗号化ソフトが軍需品に指定されていたからです。

PGPは、デジタル通信をするすべての人々のプライバシーを守ってくれるものとして、多くの人にダウンロードされています。一方、犯罪者やテロリストも安全に通信ができるようになり、犯罪を助長するとして非難の的にもなりました。
「大事なのは犯罪防止か、それとも個人のプライバシーか」という論争は、以前読んだ『暴露 スノーデンが私に託したファイル』でも大きなテーマでした。そこには、スノーデンがPGPなしには外部と接触することはできなかった状況が書かれていました。
PGPはスノーデンのような内部告発者や、世界各地で危険にさらされている人権グループの人々の、身の安全を確保していることも確かです。
PGPの存在は、「大衆がもっとも恐れているのは何か」ということを考えさせます。

PGPは最強の暗号ソフで、「PGPで暗号化されたたった一つのメッセージを解読するために、世界中にあるおよそ二億六千台のパーソナル・コンピュータを投入したとしても、解読には平均して宇宙の年齢の一千二百万倍の時間がかかると推定されている」と言われるほどです。
しかしサイモン・シンは、今後、「現在のコンピュータよりも何十億倍も速い処理能力を持つという量子コンピュータが実用化されれば、PGP暗号も難なく破られ、新たな量子暗号を開発する必要があるだろう」と予測しています。

そこで、最終章では量子コンピュータの原理を、量子物理学から丁寧に図解入りで説明していますが、これは私には理解が難しかったです。
「重ね合わせ理論」を用いて「スピンする粒子」でコンピュータに計算をさせる?
・・・って、具体的にイメージすることができないのです。
いずれ別の本で、どこまで理解できるか挑戦してみたいと思います。

ところで、『暗号解読(下)』の付録に、1万ポンドの懸賞金付き暗号問題が10問あります。残念ながらすでに優勝者が賞金を手にしているものですが、訳者の青木薫さんがチームを組んで、この10問に挑戦し、解読法を掲載しています。かなりハードな暗号マニア向きです。
私は1問目を見ただけで頭がくらくらしてしまいました。

追記

本書「暗号解読」の中でも、悲劇のエピソードとして取り上げられている天才数学者アラン・チューリングの物語が映画化され、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことでも話題となっているそうです。今年春公開予定。詳細は下記サイトから。

天才数学者vs世界最強の暗号 カンバーバッチ主演『イミテーション・ゲーム』で半世紀越しの秘密が明らかに

映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編

「摩天楼の身代金/リチャード・ジェサップ」を再読してみて思ったこと

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文春文庫(1983/04)


「世界で最も安全」な超高級マンションがニューヨークにオープンした。青年トニオは、周到な準備と大胆な発想でこのビルを“人質”にし、警備側の誰一人として予想もしていなかった要求をつきつける。さらに、脅迫した400万ドルの受け取り方法についても、まったく新しいアイデァを編み出した。
異色でハードな最高の襲撃小説!
(裏表紙から)


30年ほど前に一度読んで、非常に面白かったミステリです。
ある事情から大金が必要になったトニオは、100階建てのセントシア・タワーに爆弾を仕掛け、ビルオーナーに身代金を要求します。
どうやってトニオはセキュリティ強固なビルに爆弾をしかけることができたのか。
どうやってトニオは身代金を受け取るつもりなのか。
斬新なアイデァと、最初から最後までよく練られたプロットの面白さは秀逸です。
完全犯罪を目論むトニオのストイックな日常がスリリングに描かれ、ついつい犯人に肩入れしてしまう困った作品でもあります。
セントシア・タワーと登場人物以外はほとんど、実在のものが配置されているそうです。大都会の活気や裏通りの情景は映画を観ているような臨場感にあふれています。
トニオに対するセントシア・タワーの副社長兼総支配人マードックもまた、知的でクールな魅力ある人物で、粘り強く犯人に迫っていきます。果たしてどちらが勝つのか、二人の頭脳戦も読みどころ。
私にとっては、好きなミステリベスト5に入る作品です。

最近急に読み直してみたくなり、アマゾンにて古本を購入しました。現在、絶版のため新品は手に入らない状況です。
30年ぶりに再読してみて、さすがにレトロな雰囲気は感じられるものの、作品の魅力は色褪せていませんでした。
でも、ただ、登場人物たちの口調がちょっと気になりました。
30年前だときっと違和感なく読んだのだろうとは思いますが、今読むと何かちょっと変。

時代設定はベトナム戦争終結後だから、1975年以降。ヒッピー全盛の時代だと思うのですが、若い女性のセリフが、「とび込んだりしやしないわ」「あたし、なんか盗むかもしれなくてよ」「大丈夫だわ」「困りゃしないわ」と、だいたいこんな感じ。欧米ドラマの日本語吹き替え版みたいな不自然さ。
バーテンダーのセリフが「それだけのことでさあ、お兄さん(おあにいさん)」とか、20歳の娼婦のセリフが「なんだって?何を取ろうっていうのさ。おふざけじゃないよ。この間抜け。とっとと失せな」といった調子。
トニオのバイト先もウェイターもタクシー運転手も、街の人間たちはたいがい、任侠映画かギャング映画の吹き替え版。トニオだってコロンビア大学の学生ということになっているのだけど、言葉使いがどうにも若さに欠ける。
極めつけは、
「いやぁ、あんたはお利口さんだぜ!爆弾かって?そうさ、その爆弾でござんすよ!」
てなセリフには、思わず私はずっこけました。(この言い方も古いが)
これじゃあ、ニューヨークじゃない。

原文を読めないくせに勝手なことを言っていますが、できたら新訳の『摩天楼の身代金』を読んでみたい。
とてもいい作品なのですから、絶版はもったいない。

ミレニアムⅠ ドラゴン・タトゥーの女/スティーグ・ラーソン

millennium01ミレニアムⅠ ドラゴン・タトゥーの女(上・下)
スティーグ・ラーソン
ハヤカワ文庫 2011年発行


内容(「BOOK」データベースより)
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。


スウェーデンから世界的ヒットになり、日本で北欧ミステリブームの火付け役となったと言われる作品が、この『ミレニアム』3部作です。

以前、 「ああるの映画と読書」に紹介されていて興味を持ち読み始めました。
3部とも上下巻あり、1冊あたりが500ページ前後もある分厚さです。
超大作だけに登場人物がやたら多く、馴染みのない北欧的姓名や地名が読み難い、覚えにくい。
そんな困難にもめげず、のっけから完全に嵌って読み通しました。

といっても、ミステリー自体はさほど目新しいものではないのです。
第1部『ドラゴン・タトゥーの女』について言えば、ジャーナリストであるミカエル・ブルムクヴィスト(43歳)が、大実業家一族が住む閉ざされた孤島を舞台に、40年前の少女失踪事件の謎を解くというストーリー。
密室あり、見立て殺人あり、暗号解読あり、暗く陰惨な一族の歴史が暴かれ・・・とくると、『犬神家の一族』や『獄門島』などでお馴染みの横溝正史が描く、あのおどろおどろしたクラシックな探偵小説みたいと感じる人も多いはず。
それはそれで読み応えがありますが、『ミレニアム』の面白さは何といっても、“ドラゴン・タトゥーの女”こと、リスベット・サランデル(24歳)の強烈な個性によるところが大きいと思います。
リスベットは、感情表現が著しく欠如し、他人を苛立たせることはあっても、他人を受け入れることはしない。小柄でやせこけて、見た目は15歳にしか見えない女、という設定です。
このリスベットがたった一人で、“彼女なりのモラルとやり方”で、自らの運命に屈することなく巨悪に立ち向かっていく姿が、孤独で健気で痛快で格好いい。この“彼女なりのモラルとやり方”に惹かれました。

リスベット以外にも、それぞれの分野で女性蔑視や差別と戦い苦悩する女性たちが何人も登場し、『ミレニアム 3部作』には、“戦う女の物語”という側面もあります。
そしてまた、ミカエルの言動や月刊誌『ミレニアム』の在り方には、作者スティーグ・ラーソンの“ジャーナリスト魂”が色濃く投影されていて、そこのところも本書の読みどころです。

ところで、『ドラゴン・タトゥーの女』は、2011年にハリウッド映画化されていますが、確かR15+指定の映画だったと思います。
1部、2部と読み進めると、なるほどR指定にせざるを得ないなあと思わせる過激な描写が随所にありました。このへんはハリウッド狙いなのでしょうか。少しくど過ぎる気がしました。
読んでいるページを他人に覗かれるのは憚れる場面も多い。落ち着いて読みたい方は、職場とか通勤電車とかは避けた方がいいでしょう。余計なお世話かも知れませんが。

第1部『ドラゴン・タトゥーの女』と第3部『眠れる女と狂卓の騎士』は北欧5ヵ国におけるミステリ最優秀作「ガラスの鍵」賞を受賞。
第2部『火と戯れる女』はスウェーデン推理作家アカデミー最優秀賞を受賞。
2部、3部は、1部の続編ではあるけれど、それぞれ趣きが大きく異なるストーリーで、その点でも読者を飽きさせないエンターテインメント作品となっています。

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web作成にちょっと便利なGoogle Chromeのカラーピックアイドロッパー

今年4月、Windows XPのサポートが終了するに伴い、インターネットブラウザをウィンドウズ インターネット エクスプローラー(IE)からグーグルクロームに変更した方も多いのじゃないでしょうか?

IEはWindowsに標準装備されていて、OSのバージョンによってIEのバージョンも異なり、最新のIEを使うにはWindowsのOSも最新でなければならない、っていうところがちょっとついていけません。
その点、クロームは勝手に自動更新して、常に最新バージョンを利用できます。

強制アップグレードの仕組みがあり、古いバージョンを使っていると、特にメッセージも出さずに新しいバージョンへと更新される。たとえ、メジャーアップデートでも自動更新される。そのため、最新のバージョンがほぼ100%のシェアをもつ[14]。アップデートは古いバージョンを実行時にバックグラウンドで行われ、Chrome起動時に新しいバージョンへと差し替えられる。
ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/Google_Chromeより

それで、私も現在はクロームをメインに使用して、webサイトの表示確認のために時々IEを開いてみたりしています。
ColorPick

そのクロームの拡張機能の一つ、「ColorPick Eyedropper」がwebサイト作成にちょっと便利なので、ご紹介します。
無料アプリです。

まず、Googleウェブストア 「ColorPick Eyedropper」からアプリをインストールします。
インストールすると、クロームのツールバーの右上にアイコンが現れます。

ColorPick02

アイコンをクリックすると、十文字のカーソルが現れ、スポイトしたい色にマウスを合わせると、カラーコードが取得できます。

ColorPick03

スタイルシートを編集するときなど、いちいちフォトショップ等のペイントソフトを立ち上げなくても、web上から気に入った色を即座に取得できるので、結構便利な機能かなと思います。

追記:2023年7月2日 だいぶ前からFirefoxでも拡張機能にインストールできるようになりました。

Google Chromeについては、下記サイトを参照してみてください。
クロームのメリット、デメリットが紹介されています。

「乗り遅れた人のためのGoogle Chrome入門」
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1206/14/news130.html