「探す」飯島 耕一 

生活居住圏も生活パターンも全然重なることのない人と、予期せぬ場所でばったり出会って、驚くことがたまにあります。

そんな時、「あの店をあと1分出るのが遅かったら、あるいは早かったら、決して出会うことはなかったのだ」などと思うと不思議な気持ちになりますよね。BGMにはあの曲が流れてきそうです。

~あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら
僕らは いつまでも 見知らぬ二人のまま~

昨日の夕方がそんな日でした。と言っても偶然出会ったのは親戚の女の子。「ラブストーリーは突然に」は流れてこなかったけれど、やっぱり不思議だな、偶然ってやつは、と思わずにはいられません。

人との出会いは、考えてみるまでも無く、偶然のなせるものです。あの時、思い切って会社を辞めなければ、出会うことのなかった人、あの駅で乗り換えなければ、会うこともなかった人、、、、、、
自分の力の及ばないところで用意されている出会いの積み重ねで人生は形成されていくのだと、つくづく思います。

そういえば「出会う」がキーワードの、好きな詩があったっけ、と思い出して古いノートを引っ張り出してみると、飯島耕一さんの「探す」という詩を書き写してありました。改めて読んでみると、「出会う」というよりは「はぐれてしまった」詩のようですが、好きな詩なので思い出したついでに紹介します。

「探 す」

飯島 耕一

おまえの探している場所に
僕はいないだろう。
僕の探している場所に
おまえはいないだろう。

この広い空間で
まちがいなく出会うためには
一つしか途はない。
その途についてすでにおまえは考え始めている。

これは、出会った二人の愛がはぐれてしまった詩なのか、それとも人生の中ではぐれてしまった自分自身を探しているのか。短い詩というのは、思わせぶりです。

詩人、岩田宏さんのこと

iwatajpgTVなどで耳にした曲が気に入って、アルバムを借りて聞いてみると、結局その一曲しか聞くものがなかったりするのはよくあることです。
私にとって音楽CDは繰り返し聞くことが前提で、読書するみたいにいろんなジャンルをあれこれ聞いてみたい、という興味の対象ではなく(音痴だし、カラオケ行かないし)よっぽど気に入ったものじゃなきゃ買いません。
CD一枚丸ごと好きじゃなきゃ聞きたくもない、というところで選んでこの10年、丸ごと好きになったアーチストは1組しかいないため、この10年、ずうっと同じアーチストのCDをカーステレオで繰り返し聞いています。

私にとって詩集も音楽と似ています。
好きな詩に出会ってその人の詩集などを本屋さんで立ち読みしてみると、一冊の本から好きな詩はその1編しかなく、買うまでに至らないことが多い。もっとじっくり読んでみようと購入したものもあるけど、そういう本は年月を経ていつのまにか私の手元から消えています。

昔購入して今でも手元に残っている数少ない詩集の一つに「岩田宏詩集」があります。
今ではほとんど開くことはないのですが、詩の断片はひょいと現れて記憶の中で唄いだすことがあります。

ねむたいか おい ねむたいか
眠りたいのか たくないか
ああいやだ おおいやだ
眠りたくても眠れない
眠れなくても眠りたい
無理な娘 むだな麦
こすい心と凍えた恋
四角なしきたり 海のワニ

「いやな唄」から

酔っ払いの、韻を踏んだ戯言、といえないこともないけれど。
彼の詩はどれも酔い加減と目覚め加減がちょうどいい加減で、気に入っています。

そういえば岩田宏さんてどんな方なんだろう。今も詩を書いておられるのかなあと検索してみると、意外な事実が分かりました。
岩田宏さんは1975年頃から詩を書くのはやめて、その後小説など書かれているようですが、「ロシア語・英語・フランス語に堪能な名翻訳家としても知られている」とありました。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
翻訳家としては本名の小笠原豊樹名義で推理小説やSFなどを多く手がけているとのこと。以前話題になった、ソルジェニーツィン「ガン病棟」の訳者でもあり、SFではレイ・ブラッドベリ の翻訳も。
私はレイ・ブラッドベリの本はほとんど読んでいるので、知らず知らず岩田宏さんの仕事に何度も出会っていたようです。

検索していると、私同様に彼の詩を紹介しているブログにいくつか行き当たりましたが、その中でちょっと驚きのサイトがありました。
蛙の庭・縦書きたい写真日記 縦書きHTMLソース作成「縦書きたい」を使った縦書きブログ日記』
以前企業サイトで縦書きを眼にしたことはありましたが、個人ブログでは初めてです。
できるんですねえ、縦書き日本語ページ。
縦書きの美しいページで詩が紹介されていて、岩田宏さんの詩は戯言にみせかけて、実はとても美しく叙情的なとこがあるのだってことも伝わってきます。

私もどれか好きな一編をここに紹介しようと、改めて詩集をめくってみましたが、詩集一冊丸ごと好きなので選びづらい。それにほとんどの詩が長いのです。そこを無理やり抜書きしてみました。

「悼む唄」

おれに妹をつくりもせず
両親は死んだ
おれは念力で妹をつくりだし
ふたりで
タオルを持って
深夜のプールの
ざらざらのふちに立ち
泳ぎ寄るマリリン・モンロウを迎える
雨雲 切れろ 月 顔を出せ

妹はカルキの匂いをいっぱいに吸いこみ
マリリン・モンロウは仰向いて語りかける
「タオル貸して!
水は詩のように
流れてなめらかで
拭くのがもったいないけれど!
この一年間
あなたは何をしてらした?
死は夢みたい
夢は水みたい
この世でもあの世でも
まじめはまじめ ぐうたらはぐうたら」
髪の濡れた女の右手を妹が
左手をおれが掴んで
一挙に引き上げる。

「マグマ」真山 仁

magma出版社: 朝日新聞社 (2008/3/7)

内容紹介(Amazon.co.jp)
外資系ファンドの野上妙子は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。地熱発電に命をかける老研究者、それを政争に利用する政治家、欧米からの執拗な圧力など、さまざまな思惑が交錯する中で、地熱ビジネスは成功するのか──地球温暖化、石油価格の高騰、原発の安全性が叫ばれる今、地下エネルギーの可能性と未来を予感させる、ドラマ『ハゲタカ』の著者が描く大型経済情報小説。

真山仁の「マグマ」を読み終わりました。
時間があれば一日で一気読みしたくなる面白さでしたが、逸る気持ちを抑えつつ1週間かけて完読。
あらすじは以下の通り。

 「外資系ファンドの野上妙子は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。地熱発電に命をかける老研究者、それを政争に利用する政治家、欧米からの執拗な圧力など、さまざまな思惑が交錯する中で、地熱ビジネスは成功するのか―ドラマ「ハゲタカ」の著者が描く大型経済情報小説。 (「BOOK」データベースより)」

以前私は「原子力と放射性廃棄物の地層処分について」という市民コミュニティに参加し、CO排出の少ないクリーンエネルギーとして、水力、風力、太陽光発電などがあるという話を聞きましたが、その際「地熱」という発電事業についてはとりたて説明がなかったように思います。
たいして注目に値しない発電なのか?それとも原子力発電に取って代わる日本の新しいエネルギーとなりうるものなのか?「地熱発電」への興味を持って「マグマ」を読み始めました。

まず、「発電のしくみとは」という基本から書かれているのがありがたい。
「発電とは何かの力を借りてタービンを回し、そのタービンが電気を起こす、という極めて単純な構造」
そのタービンを回す物質は原発でも水力でも火力発電でも同じ、”水もしくは水蒸気”なのだそうです。
水力発電は水そのものの力を使いますが、他の発電は「水を気化させる時の勢いでタービンを回す。原発も火力(発電)も水を沸騰させるためのコンロの役割をしている」ということです。

地熱発電のしくみはというと、

「火山や天然の噴気孔、温泉、変質岩などがある、いわゆる地熱地帯と呼ばれる地域では、深さ数キロメートルの比較的浅いところに1000度前後のマグマ溜りがあります。そして地中に浸透した雨水などがマグマ溜りによって加熱されて、地熱貯留層を形成することがあります。」(「日本地熱学会」のHPから引用)

この地熱貯留層(熱水溜まり)に温泉を掘る要領でパイプを通すと、地下から熱水が噴き上がり、地表に出た時には蒸気になっている。地熱発電はその力でタービンを回すので、水を沸騰させる動力は要らない。わざわざ大量の水を用意する必要もない。つまり資源コストはほとんど掛からない。火力燃料は一切使わず、原発のような放射能漏れの心配もない。火山列島日本国においては、すべて自然が与えてくれる究極のクリーンエネルギーという訳です。

「夢の代替エネルギー、そう騒がれても当然なのに、なぜこのエネルギーを今まで知らなかったのだろう。」とヒロイン野上妙子は素朴な疑問を持ちます。そして、その答えは・・・・

この本は、ヒロインの魅力と彼女をとりまく物語のスピーディな展開に乗せて、地熱発電及び日本の発電事情を分かりやすくレクチャーしてくれます。

地熱発電のしくみについては「日本地熱学会」のHPに図解入りで詳しく紹介されています。

エクセルでtmpファイルが・・・

会社ではもっぱらエクセルを使用して仕事をしています。エクセルはExcel95から始めて、現在Excel2007を使用。エクセル歴は長いので、たいていの失敗やトラブルを経験してきているのですが、この2週間程、初体験の現象に振り回されました。

 先週のある時、エクセルのファイルを保存すると、そのファイルと同じ場所にtmpファイルができることに気が付きました。ワードや他のファイルではその症状は起きません。
使用した全部のフォルダを開いてみると、あちこちのフォルダからごそごそとtmpファイルが見つかり、日付をみると3月18日あたりからその症状が起きているようでした。3月18日、私はパソコンに何をしたんだろう?考えてみても先週のことなんて思い出せるものではありませんね。

とりあえずフォルダオプションやエクセルの設定を確認してみるけど、怪しいところはない。エクセルが原因?それならソフトの再インストールで改善されるだろうと、オフィス2007を入れ直してみましたが、変化なし。エクセルが壊れているわけではなさそうです。

tmp(テンポラリ)ファイルは一時的なバックファイルで、そのソフトの終了とともに消去されるもの。普段目にすることのない場所に作成されるので、今までその存在を気にしたこともありません。しかし、エクセルファイルを保存するごとに、それと同じサイズのtmpファイルが作成され、エクセルを終了してもtmpファイルは残り、フォルダの中にどんどん溜まっていきます。ファイルをこまめに保存すると作成されるtmpファイルはかなりの量になってきて削除作業も鬱陶しい。

これは部屋が散らかっている時と同じ気分。許容度を超えると落ち着かず、片付けのことが頭から離れなくなてしまう。決して掃除好きって訳じゃないんだけど、明らかに不要なものが増え続けるのって気が重くなります。

ネットで検索すると同様のトラブルのQ&Aが結構出ていて、原因は「ウィルスバスター2009」の不具合というのが多かったのですが、会社で使っているのは「NTT西日本のセキュリティ対策ツール」。これじゃあない、と思いきゃ、「『NTT西日本のセキュリティ対策ツール』の中身は『ウィルスバスター』と同じ。」という記述を個人のブログの中に見つけました。
さらに「ウィルスバスターのリアルタイム検索機能がミスっぽい」というつぶやきが漏れてくるブログに当たり、ああ、そうだった!先週、私はセキュリティ対策ツールのリアルタイム検索のチェックが外れていることに気づき、チェックを入れたのだったと、思い当たったのでした。去年までこのパソコンを使用していた前任者は不具合を知ってか、チェックを外していたわけです。

原因が分かるとNTT西日本のサイトに「Microsoft Excelでファイルの上書き保存を行うと、拡張子”tmp”のファイルが作成される事象に関する対処方法 」というお知らせがあることにも気づき、そこから修正パッチをダウンロードしてパソコンにインストール。2週間ぶりに症状は無くなりました。

最初から検索で「NTT西日本のお知らせ」がヒットすれば簡単に解決できた問題でしたが、訳も分からないまま検索していると、一番的を得た答えに行き着くことは難しいですねえ。今回は個人のブログの、ちょっとしたつぶやきに助けられました。

私のこのつぶやきもどこかの誰かの役にたつことも無いではない、かもしれないので、お役に立ったらいいなという情報を少しご紹介。

NECの「121ware」お楽しみの「ちょっとまめ知」はインターネット、ワード、エクセル、ウィンドウズのちょっとした豆知識を図解説でわかりやすく提供しています。数は少ないけど知ってると便利なものです。
(※NECの「121ware」は「NEC LAVIE公式サイト」に移動)

ワードやエクセルのことをもっと知りたいときは
「インストラクターのネタ帳」がお勧めです。私はエクセルで困った時に、だいたいここで適切な解答を見つけています。ああ、こんなやり方があったのかア、と驚きの機能や関数も発見できますよ。

市民コミュニティ

「最近講習会に積極的に参加しています」ということを、このブログで書きましたが、まるでそれを知られてしまったかのように、先日NPO法人の方から「市民コミュニティへ参加しませんか」というお誘いがありました。

タイトルは「原子力と放射性廃棄物の地層処分について 」
高レベル放射性廃棄物の地層処分事業を推進するために設立された、「原子力発電環境整備機構:(NUMO)(ニューモ)」の取り組みを市民レベルに周知理解させるのが目的のコミュニティです。
内容は『放射性廃棄物地層処分事業に関して、マスコミの主張や反対派の行動に流されずに、自分自身で問題の価値判断、意思決定等を行うための学習やディスカッション、アンケート等を行う』というもの。

資源エネルギー庁はNPO法人を通じて、全国で「放射性廃棄物ワークショップ」を開催しているそうです。それは50人~80人くらいの参加者が講習を受け意見交換をするものだそうですが、今回の参加者は6人限定です。人数が多いと積極的に意見を出しにくい。講習内容がどこまで理解されているかも把握しにくい。少人数に同じ内容の講習を受けさせ、疑問点や本音の意見をより多く引き出したいというネライがあります。

主催は東京電力の関連会社です。
参加資格は特別な知識は要らない、まじめに取り組んでくれる人。
私は原発問題に関心はありますが、ほとんど知識はありません。放射性廃棄物の地層処分についても「地中に埋める」といった程度の認識です。講習を受けるだけなら楽しそうだけど、知らない人たちと少人数でディスカッションすることは経験が無いので、ちょっと苦手意識が先にたちます。
しかし「昼食、交通費、謝礼支給」という一行に惹き付けられ、「参加します。いえ、ぜひ参加させて下さい!」と お願いしてしまいました。謝礼は私の気持ちを軽くするのに十分な金額でした。(この気持ちを軽くするのに十分な金額って人によって大きく異なるんでしょうね。)

先週、市内ホテルの会議室に20代から60代の男女3人ずつ、計6人が集まりました。

学習内容は「放射性廃棄物のホームページ」(http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/nuclear/rw/
に書かれているものとほぼ同じです。興味のある方はHPをご覧下さい。

私は現在日本で稼動している原子力発電所が何基あるか、そういうことも知りませんでした。53基だそうです。そして電気の約30%が原子力発電によってつくられているといいます。思っていたより多い数字でした。

日本の電力発電は、石油、石炭、天然ガスを原料とする火力発電が主ですが、1973年のオイルショックにより、原料を石油に頼りすぎるのはマズイと考え、原子力発電所を増やしてきたようです。
将来的には日本の電源構成の3~4割程度を原子力にしたい、というのが国の方針だそうです。

最初に、原子力発電のメリットについて説明がありました。

  • ・火力発電に比べCO2の排出量を大きく削減できること。(地球温暖化対策になる。京都議定書の目標値達成に有効)
    水力発電はCO2排出量が原子力より低いが、ダムを1基造るのに莫大な費用がかかる。
    ・原子力の原料となるウランは、石油に比べ比較的政情の安定した国から輸入できるのでエネルギーの安定供給が望める。
    ・太陽光発電や風力発電に比べ低コスト。
    ・天候に左右されない。(エネルギーの安定供給)
    ・使用済み燃料を再処理して再利用できる。(他の発電方法に比べ効率が良い。
    など、です。

説明してくれた工学博士は、「原子力は地球環境に貢献し、効率的で低コストで安定したエネルギー供給ができる。自動制御装置もあり、以前より格段に安全な構造になっている。原子炉建屋全体が分厚いコンクリートで覆われているので、たとえ事故が起こっても放射能漏洩はありえない、チェルノブイリのような事故は日本では起こらない」と断言します。

そう言われてもなかなか、原子力発電が安全だと信じ切るることはできません。むしろ疑問はふくらむばかり。

・地球温暖化対策は勿論大事だけど、原発で事故が起これば地球規模のダメージになるのでは。
・いくら原発は安全だと言われても、構造物の老朽化、人為的なミスなどによる放射能漏洩が無いとは言い切れないのではないか。(※原子炉の法定耐用年数は16年とされていますが、保全補修を繰り返しながら40年~60年使うことが可能だと言います。実際は使える限り使うというのが現状だそうです。
ちなみに、耐用年数の終了した原子炉は高レベルの放射性物質を帯びているためコンクリートで固め、永久に使用できない巨大なゴミの塊となります。川内原発もいずれ1基が巨大なゴミとなり、新に1基増設されます。)
・先進国がこぞって原子力発電を推し進めていけば、今度は石油でなくウランをめぐって資源争奪紛争が起きるだけのことではないか。(※実際にウランの価格も近年上昇傾向にあると報告されている。)
・太陽光発電や風力発電の電気蓄積の技術開発、あるいは別のエネルギー開発の促進に、もっと力を注いでもいいのでは。

もっと原発の安全性については聞きたかったのですが、今回は原子力発電そのものの是非を問うものではなく、原子力発電によって既に発生してしまった高レベル放射性廃棄物の処理についてが、優先される重要課題です。『高レベル放射性廃棄物とは、使用済燃料からウラン・プルトニウムを分離・回収した後に出る液状の廃棄物で、放射能レベルが高いことから「高レベル放射性廃棄物」と呼ばれる』ものだそうです
そもそも、ゴミをどう処分するかという避けて通れない問題を棚上げにしたまま、原子力発電事業は推し進められてきました。増え続ける電気の消費量に追いつくために、やむなく問題を先送りにしたのかも知れませんが、日本の原子力事業も40年以上たち、いよいよゴミの問題と直面しなければならない時期が今来ているのです。

《高レベル放射性廃棄物》の処分の工程は、

  • ・液体状の高レベル放射性廃棄物をガラス原料とともに溶かし合わせて固めて《ガラス固化体》にする。(ガラスは水に非常に溶けにくく、長期間にわたり変質しにくいという性質がある)
    ・それをステンレスの容器に入れる。
    ・高レベル放射性廃棄物は高熱を帯びているので、『高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(青森県上北郡六ヶ所村)』 に貯蔵して、30年から50年間かけて自然冷却する。
    ・冷却後、粘土による緩衝材で包み込み、地下300mの深さの岩盤に埋め込む。これが『地層処分』です。
    (※《ガラス固化体》を作る技術や地層を300m掘り下げる技術については、まだ安全性が確立していないという問題もあります。)

そしてこの地層処分する場所(最終処分地)については、平成14年から全国の市町村を対象に公募を行っていますが、まだ決まらない。決まらないのは、原子力と放射性廃棄物の地層処分について一般人の理解が得られていないからだ、というので今回のようなコミュニティが全国で開催されているということでした。

参加してみて、既に発生してしまった高レベル放射性廃棄物を処分しなければならない必然性は理解できましたが、原子力発電を推進していくことには、納得がいきませんでした。
原発が稼動している限り、高レベル放射性廃棄物は増え続ける。それを地中に埋め続ける。・・・本当にそれは地球に影響しないのか?他に道は無いのか?他のエネルギー開発を進めて、原子力発電を縮小方向に持って行って欲しい、というのが私の意見です。

蛇足:
謝礼で買ったもの
①大人らしいサンダル 1足
②書籍2冊:「世界のかわいい紙」(その名のとおり、世界中のかわいい紙のコレクションです):穂村弘のエッセイ集「現実入門」
③外食
贅沢に使い切りました。