ギルバート・オサリバン アローン アゲイン Alone Again(Naturally)
詞の内容を、今更知って驚きました。
“ニッカポッカにハンチング帽” という出で立ちに、さらっと歌い流した感じが逆に詞の意味と相まって魅力的に聞こえてきます。
母親が愛した父親は時代的に考えると戦死かな。その姿を見ていた息子は誰かを愛することに憶病になっていて、婚約者に結婚式をすっぽかされる羽目になってしまう。それでも、そうなってしまう自分にしょうがない“当然さ”と納得してしまう。アローンアゲイン、Alone Again Naturally
そして、さらにこれが作者本人の実体験でないこと!を知って驚きです。結婚式をすっぽかされるところは映画「卒業」(1967)(たぶん)。実体験でない分、相反する軽やかなメロディーラインが、美しく生きてくるのでしょうか。
その時代、私と家族が住んでいた借家の隣は越してきた頃は更地の原っぱだった。しかし数年後には、あっという間に大きな家が建った。
中学生の春、隣の邸宅から流れてきた Alone Again。家にあるラジオや小さなプレーヤーで聞く音とは全く別の、美しい色の絵の具でラインを引く音楽が見えたような気がした。
コメント
いつ聴いても少し悲しい気持ちになるけど、一人で空を眺めているような気分の良さもある曲だと感じていました。
きっと失恋ソングだろうと勝手に決め付けていたのですが、いやあ、こんな歌詞だったんですね。ちょっと意外でした。