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猫と日向ぼっことジョン・デンバー

 高校生になったばかりの頃、ラジオから流れてくるラブソングを背伸びして追いかけていた気がする。しかし、実はその歌詞の内容にどれも実感がわかなかった。実生活と本人の情緒的成長がまるで追い付いてなかった。

Sunshine On My Shoulders「太陽を背にうけて」は、ゆっくり始まるテンポがその頃の私の歩調とぴったり合っていた。歌詞の中のきみ=恋人を友人、家族、自然、または知らない誰かに置き換える事ができた。いつも猫と日向ぼっこをしていた“ぼんやりさん”は、この曲は私の為のテーマソングだと思うくらいであった。
付き合ってきた猫は当然ながら命は私より短い。その付き合い方に今は自省の念が大きく、楽しかったことを思い出すより苦しい事や悲しいことをすぐ思い出してしまう方が多いくらいだ。そういうと、人には驚かれる。“のほほんとした猫好き”でずっといたかっと思う。日向ぼっこしている時も、悲しい気持ちはどこかに持っているのさ。

 Leaving On a Jet Plane「悲しみのジェットプレイン」ジョン・デンバーは自分で操縦する飛行機事故で亡くなった。この曲はわりと初期の頃だけれど、彼の死を知って(多少の彼の人生も知って)この曲を聞くと少し複雑な気持ちになる。でも、とても美しく心に沁みる曲。

コメント

  1. あある より:

    縁側で日向ぼっこ、みたいな歌良いよねえ。爺さん婆さんがお茶飲んでる景色のような歌をずいぶん若い時に作る人がいた時代。まだベトナム戦争の影があったからこそなのかも、とふと思う。

  2. atcon より:

    「太陽を背にうけて」、心に沁みる歌ですね。
    英語が分からないため耳に入らなかった名曲が、もっとたくさんあるだろうなあって思う。