http://www.pina-yume.com/
監督 アン・リンセル
出演 ピナ・バウシュ ベネディクト・ビリエ ジョセフィン・アン・エンディコット
まずスーツ姿の男たち、ドレスの女たちがこちら向きに並んで踊るシーン。ん?ダンサーにしてはだいぶ太めの人も?
実は全く素人のティーンエイジャーを集めて、ピナ(ドイツ生まれの振付家です、知らない方に、念のため)の代表作のひとつである“コンタクトホーフ”を、10ヶ月かけて教えこみ、公演する、その過程を記録した映画なのでしたよ。
ヒップホップなら踊ってる子、演劇が好きな子、ロマ(ジプシー)の子、父を亡くした少女…。はじめはそれぞれ戸惑い、恥ずかしがる。ダンスと言っても、男女の肉体的触れ合いの多い、演劇的でエモーショナルな、動き、どうして?これは何?と。
戸惑っていた普通の少年少女たちが、表現と深く向き合うことを経験しながら自分と向き合い、或いは他者と係わることを発見していく、その有り様がいいですよ。
日本の学校でダンスが必修科目となったらしい。私の中学高校時代にも体育の時間に創作ダンスをやったけど(私はとんと苦手だった)、それは教育舞踊という系列のもの、今度からのはヒップホップだったり社交ダンスだったりいろいろだと噂に聞いている。この映画のような、素敵な経験が出来る・・・と、いいね。でもそのためには、優れた表現者であり指導者である人が、必要なんだよね。上手に背中を押してくれる人が。
ピナは09年に68歳で亡くなっています。映画の中でもずっと煙草を吸い続けだったもんなあ。
ガーデンズシネマで、珍しい人の入りでした。ダンス関係者?それとも私と同じくコンテンポラリーダンスを見るのが好きな人が実はたくさんいるのでしょうか?
atcon 2012.08.01 08:50 edit
あった、あった、創作ダンスの授業、高校の体育の時間でした。振付をしましたよ、運動音痴の私が。ホント苦痛だった。
ダンスは観るのは好きです。どんなジャンルのダンスでも。身体を鍛え、身体で表現する人たちへの憧れがあります。
いい指導者がいれば、運動音痴の私でも楽しく踊ったりできたかも?