MOVIE+BOOK - 少年は残酷な弓を射る              

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少年は残酷な弓を射る

ファイル 228-1.jpghttp://shonen-yumi.com/
監督 リン・ラムジー
出演 ティルダ・スウィントン ジョン・C・ライリー エズラ・ミラー

子育てストレスの悪夢に満ちた悪い遊園地にいるような作品。妊娠中の女性には決してお薦めしない。中途半端に反抗期の息子に手を焼いているお母さんだったら、むしろうちはまだマシだと安心できるかもしれない。

息子ケヴィンは、幼い頃から母親エヴァにだけ反抗する。
あまりにクソな態度に、観客としては笑ってしまうほどだ。なんだろう、極端なマザコンの姿とも見えなくもない。

父親が弓のおもちゃを与える。

今と過去を跳びつつ映画は進んでいく、何があったの?と、途中つぶやいてしまっていた私(観客が少なくてよかった、少なすぎたけど)。
そして、事件の日へと向かう。

映画のタイトルが、私を映画館に引っ張っていったのだが(atconさんのブログ「整形前夜」穂村弘の項参照、と言いたい)、最後に、細い細い一筋の救いが・・・あるようにも思える。
どうして?答えの出ない問いを、私も問いたい。原題は“We need to talk about Kevin”

音楽がいい。レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドによる。

蛇足・アジアでリメイクするなら、ケヴィンはチャン・グンソク、と、こんな恐ろしい映画を見ながら、イメージしていた。

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comment(2) 2012.09.19 20:35

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atcon 2012.09.20 07:53 edit

確かにタイトルは魅力的、音楽も聴きたい。母親役のティルダ・スウィントンも好きです(「コンスタンティン」の天使ガブリエル役が印象的だった)。
映画の予告編をyouTyubeで観てみたけど、全編を見る勇気は無いなあ、私には。あの神戸の少年A事件を思い出してしまったのだけど、そういう内容なの?ネタバレになるようなら答える必要はないけど。

あある 2012.09.20 08:34 edit

はい、どうしてもあの名前を連想しながら見ることになります。
原作は有名なものらしい。
母親も、著名な作家であるらしいと、書店のポスターのシーンを見て知ります。