MOVIE+BOOK - オペレッタ狸御殿              

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オペレッタ狸御殿

2http://www.herald.co.jp/official/tanuki_goten/ 
カンヌ招待作品って・・・こーのすっ頓狂な作品を最後までちゃんと映画祭で見た人何人いるかなあ。狸が化けるとか、狸バヤシとか、日本ではお約束でもガイジンにはナンノコッチャなわけで。
えー、生きとし生けるものの中で一番美しい、ことになってる安土桃山さん、平幹二郎じゃ、そうは見えませんのよ。たとえばジュリー沢田研二、に、キャスティングしてたけど断られたとか・・・この映画でなんでもない普通の役やってる篠井英介でもよかったんじゃないでしょうか。とにかく、ふんだんに怪しいけど美しくないんですけど。
で、肝心の狸姫チャン・ツィイー(章子怡)が、今ひとつ可愛く見えないんです。「初恋の来た道」の頃の雰囲気と、ちょっと違う、せいか、この作品の中では明らかにオダギリジョーのほうが美しい,顔が小さい,繊細である、せいなのか。
見た目ではなんだかだけど歌を歌うからその声ですぐわかる薬師丸ひろ子さん、途中まで誰だかさっぱりわからなくて仰天した由紀さおりさん、しばらくわからない山本太郎、最後の字幕で名前見て、どこに出てた?と思った篠井英介、まーとにかくなに遊んでんです?あーたたち、な、映画なので、皆様にお勧めは出来ません。泉鏡花があんみつ姫で遊んでみたような電気紙芝居。
ですが、私は結局妙にはまってしまいました。ソーダ水の~♪という歌が口をついて出てしまいます。「阿修羅城の瞳」の市川染五郎の所作、色気がオダジョーにあったら、とか、ツィイーちゃんが薬師丸ひろ子さんほど歌がうまかったらとか、まあ欲を言いたいのは山々ですが。なにせ舞台風書き割り風わざとチープな美術だし素人臭い、ダンスや歌が、合わないもんでもないでしょう。衣装きれいです。薬師丸さんの襟の重ねとか。
デジタル美空ひばりのシーン、「プロミス」の女神とダブってしまった。
「チゴイネルワイゼン」や「陽炎座」の鈴木清順監督しか知らない方にはとんでもない作品でしょうが、たとえば日活時代に宍戸錠主演で「殺しの烙印」てのがあります。妙な作品でした・・・たまたまTVで見たのですが。「ピストルオペラ」ってその続編なんだって。江角マキコ映画見る気は無かったけど、さて見てみようかな。

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comment(0) 2006.03.12 14:27

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