MOVIE+BOOK - 韓流シネマフェスティバル「卑劣な街」「レストレス中天」              

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韓流シネマフェスティバル「卑劣な街」「レストレス中天」

http://www.cinemart.co.jp/han-fes2007/movies/movie01.html
ファイル 69-1.jpg
卑劣な街
監督 ユ・ハ
出演 チョ・インソン ナム・グンミン

 ドラマ『バリでの出来事』での訳のわからんお金持ちファッションの憎めない御曹司や、日本のCMでのさわやかな姿を期待して見た韓流ファンにはお気の毒なほどの、本格ヤクザ映画。
 
 いささか地味な暴力団の、兄貴分に恵まれないNo,2の男。黒幕の親分のためにその兄貴分を殺す。映画監督になっている同級生との出会い、そしてかつて思いを寄せていた女性との再会。心鬱屈して泥酔した日、同級生への気の緩みで殺人を話してしまう。
 裏切り、のし上がり、裏切られ、刃物でえぐられる卑劣な下克上の世界。ヤクザって実はこんなものなんだろうな、と思われる。が、ふと気付くと映画やドラマの古典的なテーマである。ビジネスの世界や映画界(『イブの総て』とか)や、さまざまな世界で親しく可愛がっていた後輩にいつか座を乗っ取られるという姿が描かれてきた。

 カラオケのシーンが何度か出てくる。ド演歌を歌うチョ・インソンなかなかうまい。日本のヤクザ社会とシステムが違うらしい(多分)のが、ヤクザがスポンサーを見つける、と言う話。
 いろんな意味でえげつないが、うーん、そんなもんかも。それにしてもあの映画監督の行く末もなかなか・・・。

レストレス中天
監督 チョ・ドンオ
出演 チョン・ウソン キム・テヒ
衣裳 ワダエミ
 現世とあの世の間に“中天”があり、死者が天国に行く準備をするところであるらしい。時は新羅の末期であるのだが、死後に悪鬼となって昇天できずにいる(らしい)生き物が現世を跋扈している。それを退治する退魔師がいる。退魔師のボスに誘われ悪霊退治の処容隊に入るチョン・ウソン。ある日、まだ生きている身ながら中天に迷い込む。
 
 『無極プロミス』とか小野不由美原作『十二国記』とかはたまたオーラの泉とか、『英雄ヒーロー』のジェット・リーのシーンとか、いろんな作品を思い起こさせ、またこれが体から鎖が何本も生えてバーンと飛び出すのよ斬新だがあんまりだ…がしかし。
 輝ける愛の物語でもある。戦い、きっとまたいつか会える と言って死を迎える恋人たち。
 今の私には心地よく感じられる映画でありました。チョン・ウソンによく似合う役柄だと思います。

MOVIE
comment(0) 2007.10.25 22:35

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