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監督 井口奈己
出演 永作博美 松山ケンイチ 蒼井優 忍成修吾 あがた森魚
音楽 HAKASE-SUN
前にこの欄で山崎ナオコーラの原作を紹介してます。
映画導入部こんなシーン無かったよな、ね、無かったよね、と思いつつ見ましたが、うん、小説の骨格と言うか精神はそのままに、違う肉付けをした作品。なかなか良かったよ。
なんと言ってもキャスティングがすばらしい。永作ちゃんは原作のイメージとは外見上ずいぶん違う気がする(手許に小説が無いので確かめられない、すんごく物忘れがいいのではっきり憶えていない)けれど、まーチャーミングなおみ足にょっきり!1970年生まれ?39歳の役柄だから、そう遠くない。
で、美大もしくは美術専門学校の学生である松山ケンイチ、この若くしてカメレオン俳優と呼ばれる人は、この撮影期間絶対に永作演じるユリちゃんにマジ恋していたに違いない、ように思われる。美校の先生ユリちゃんは(実は夫ある身でありながら)、学生のミルメくんを絵のモデルにスカウトし、脱がせ、その先に進んじゃうとってもいけない人だ。男でこういう人はそう珍しくない、が、女にも確かに存在するんだよねこういう困った人。で、、多分初体験であっただろうミルメくんはふわふわ。でも夫ある身のユリちゃんだったのさ。
美校仲間の女の子は彼に恋しているらしい、仲間の男の子は彼女に恋しているかもしれない、そういう、ありがちなややこしい状態が、大きな事件が起きるわけでもなく描かれる。(そこが好き嫌いが分かれるところらしい。)ユリとミルメのやり取りはアドリブだよねこれって絶対、というところが多い。
音楽が耳に残る。
松山ケンイチ君のファンの人が多かったのだろう。割と人が入っていたけれど、地味な作品。あの場所は群馬県の桐生なんだろうな。行ってみたい。実に地味な町。そういえば風船がふと出てきたな。
チケット買うときに、「人のセックスを笑うな」を、と言って、「人のセックスを笑うな女性一枚ですね」「はい」と、当たり前ですがそんなやり取りがありました・・・。