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監督 荻上直子
出演 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ
原作 群ようこ
魔法のような作品。
フィンランドのすっきりと美しい風景、インテリア、食器や厨房機器、その中で日本人の女性がおにぎりをメインとする食堂をはじめた、らしい。人は・・・なかなか入ってこない。シャイなフィンランド人。
日本かぶれの男の子が、ガッチャマンの歌詞を教えてくれと言う。誰だ・誰だ・誰だー・・・のあとなんだっけ?こちらも頭の中で口ずさむ。なんだっけ?
たまたま出逢った(日本語のムーミンを読んでいた)日本人女性に聞いてみると、歌詞を全部知っている。そのお礼にと、家に泊めてしまう。一宿一飯のお礼に、店を手伝い始める女性。『ムーミン』のミーとスナフキンは異父兄弟なのだそうです。
ムーミンの絵柄は、日本でだんだん変化してしまったことを御存知かな?尻尾とか、表情とか、初めはもう少し意地悪そうなのです。そもそも、ムーミンはカバではなくトロールですが、北欧の一種の妖精であるトロールは元々決して美しくない造形と、粗暴な性質を持つ生き物で・・・あったはずです。
たとえばそのムーミン・トロールの、もうひとつの姿のように、この映画に出てくる3人の日本人女性がフィンランドと言う国にひとりでやってくるについては、それなりの背景があったはず。そんな影の部分については何も語られないまま、少しずつ人々の関係が紡がれて。美しいのどかな風景だからと言ってそこに住む人が皆のどかに過ごしているわけでもないのであって。
大人の映画です。ちゃんと傷ついたり疲れたりしたことのある人のための素敵な映画。見てね。フィンランドの映画監督といえばアキ・カウリスマキ、その作品のちょっととぼけた味わいに、なんとなく似ています。





