MOVIE+BOOK - K20 怪人二十面相・伝              

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K20 怪人二十面相・伝

ファイル 107-1.jpg

http://www.k-20.jp/
監督 佐藤嗣痲子
出演 金城武 松たか子 中村トオル

 江戸川乱歩の明智小五郎と怪人二十面相の、映画化ではなくて、それを基にした北村想の小説を原案としたもの。

 第二次世界大戦を回避した日本の1940年代後半、貧富の差が激しい格差社会になっている、という設定。

 見始めこそちょっとこれはヒットするかな?どんなもんだあ?と思ったのだけど、その後は楽しくよく笑わせてもらいました。製作スタッフは『三丁目の夕日』の人たち(金城映画だと『リターナー』『SweetRain死神の精度』もそう)で、時代は違うけど東京タワーが出てくる。

 「細めのロープない?」のところとか、ふふ、好きです。金城武と中村トオルって、決してうまい役者じゃないけど、うまくはまった時の光り方がすごい、という括りでは似たタイプだと思う。いま一つ滑舌に問題があるというところもね。そこへ国村隼といういい役者を合わせて、コメディーとしての間がいい感じ。中村トオルの明智が金城の明智を演じるところ(見ればわかるって)ぐふふ。
 金城ファンにとっては、サーカスが『ウインター・ソング』を、白鳩が『レッドクリフ』を思い出させ、偶然?ちと意識したのかな?監督。

 松たか子さんもとてもよくて(もう5歳~10歳ぐらい若い時だともっとよかったんだけどね)、よく笑わせてもらったいかにもお正月映画なエンターテインメントでした。しかし、最初にちょっとしか出てこない要潤(昔金城似と言われた)、偽(?)二十面相の加賀丈史、キャスティングが妙に贅沢で、少年探偵団小林少年の使い方にしろそもそもシリーズ化するつもりで作られた?そこまでヒットするといいけどね。私が見た回の入りはどうもそうはいかなさそうだった。
 江戸川乱歩ファンにとっては、こらあ、と思う造型かもしれない。明智探偵。

 

MOVIE
2008.12.24 21:15

Comment List

atcon 2008.12.25 00:22 edit

私は20日初日に観ました。感想はああるさんと全く同じです。
最初の場面に要潤がでてきてセリフなし、っていうのもおかしかったし、加賀丈史の中年二十面相も、金城の滑舌の悪さにもちょっと苦笑。
「スマステ」の「月一ゴロー」で”和製スパイダーマン”と評していたけど、私もその印象が強かった。
あまり期待せずに観たので、思いがけず楽しませてもらった感じです。

あある 2008.12.27 10:37 edit

ちょっと口コミで評判上がりそうな気配です。私の眼からはアジア的ノリに見えました。

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