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監督 マイケル・マドセン
未来のみなさんへ
ここは21世紀に処分された
放射性廃棄物の埋蔵場所です。
決して入らないでください。
あなたを守るため、
地中億深くに埋めました。
放射性廃棄物は大変危険です。
透明で、においもありません。
絶対に触れないでください。
地上に戻って、我々より良い世界を作ってほしい。
幸運を。
GoodLuck と言われてしまいましたよ。
フィンランドで、世界初の高レベル放射性廃棄物処分場が建設中という。監督自らその建設中の施設に潜入する。この建設を決めた専門家たちに質問を投げる。
この東北大地震後に、モンゴルに廃棄物処理施設を造るというニュースがあった。東芝だったかな、どこか日本のメーカーが関係するもの。
地震前には、原子力発電が如何にクリーンなエネルギーであるか、どんなに気遣って地中深くに廃棄物処理しているかと電力会社のCMが流れていましたね、某映画監督とか、鹿児島ゆかりの某女性歌手とか出演して。
10万年後、地球が無事で、人類が無事に生存していたとして、現在のホモサピエンスではないかもしれない。まあ運よく今の人類の進化型であり、意思伝達方法もさほど違わないとしても、古代言語であることは間違いない。千年前の日本語の文章でさえ一般人には読み説くことが難しいのに。ここに近づくな、触るな!と、どうやって伝える?この施設の存在を忘れることを忘れるな、と、矛盾した言葉が何度も出てくる。
巨大な経済効果の持つ力とは、知性や感性をかくも押しのけるのか。あまりにもわかりきったことが平然と行われていることに、あきれる。このドキュメンタリーの形の映画の初めのあたりから、すでに胃かなにか肉体的に痛みのようなものを感じた。
もともと、原発反対派が気にしていたのはこの廃棄物処理の問題が多かったのだが、地震、津波という自然災害によって、日本は今、被害者であり加害者でもある。
列車事故の真相隠ぺいで騒がれている隣の国で、もしもその手の事故があったら?真実が隠ぺいされたら?黄砂のようにその物質が流れてくるだろう、というようなことを、つい思った。
ヒロシマ・ナガサキへの原爆によって、原子力への抵抗が強かった日本人に対して、平和利用と強調する手段によって原発開発させた、アメリカが・・・みたいな記事も最近目にしましたぜ。
そして、残念なことに、この種の映画は、すでに基礎知識を持つ人が観客であるケースが多いだろう。みんな、見に行こう!
管理人atconさんのところにもポスターが貼ってありますよ。
atcon 2011.08.04 08:41 edit
知らなかった。これ、鹿児島でも観られるんですね。まるやガーデンズ8月19日まで、だそうなので極力観に行きます。