MOVIE+BOOK - ポエトリー アグネスの詩              

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ポエトリー アグネスの詩

ファイル 216-1.jpg監督 イ・チャンドン
出演 ユン・ジョンヒ

中学生の孫と暮らすミジャ、生活は楽ではなく、ヘルパーをしているが、お洒落な60代、思い立って詩の講座に通い始める。その矢先、アルツハイマーの初期であると告げられる。
少女の溺死体が発見され、孫がその少女の死に関わっていることがわかる。6人の仲間とレイプ。

韓国の映画にありがちなことだが、途中まで男性論理で話が進む。誠に席を立ちたくなってしまう。我慢して見続ける。

暴行の仲間の男親たちは、我が子や学校を守る?保身で結託して、少女の母親と示談をまとめようとしている。ミジャは、詩の講座で教えられる、よく見ること、耳を傾けること、を、その事件にも適用していくかのように、女の子の足跡をたどる。

よく見ること、を言われて、りんごや、木や、周りのものをじーっと見ても、詩は生まれてこない。詩の朗読の会にも出かける。そこで、朗読したあと卑猥な説明を加える男に出会う。実は彼は誠実な警察官であると聞く。

ふわふわと浮き世離れして見えるミジャが、最後に選ぶこと。

身近にアルツハイマー老人を見ている身には、いくら初期でもそりゃあ無理だろ、と思うところもたくさんあり、違和感を禁じ得ないのではあるけれど。
思いの外、後味のいい作品です。16年ぶりの映画出演だという女優ユン・ジョンヒが、とてもいい。
イ・チャンドンは『オアシス』の監督と知ると、なるほどそうかと思える。

MOVIE
2012.05.22 14:34

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