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監督 王兵
出演 ルウ・イエ シュー・シェンツー ヤン・ハオユー
百花斉放・百家争鳴 という言葉は知っていた。中国語学習者だったから。でも、これが毛沢東が「共産党への批判を歓迎する」として始めた運動のスローガンだったことは知らなかった。まもなくその毛沢東が、右派分子が社会主義を攻撃している として弾圧を始めたというのが反右派闘争というものだった。
目を覆う、という言葉がある。atconさんは先日の『捜査官X』の8割がた目にしなかったらしいが、ああいうアクション物の血腥さなど笑ってみていられる私が、実際に目を覆って目をそむけた部分があった。
右派として辺境に送られ、開拓を命じられる。その場所が、ゴビ砂漠の収容所であり、砂、石、風の他に何もない。死者が続出する。生きている者も、ほとんど水のような粥しか与えられず、壕の中でただ眠リ、また労働する日々。鼠を捉えて食べる。
ある日、上海から女が夫に会いにやってくる。が、夫は7日前に亡くなっている。女の嘆き、泣く声。日本の女とは違う、と思うのは、周りの疲れきった男たちにどう迷惑をかけようが、夫の墓を探すところだ。
1960年の話なのだ。
事実を下にしていて、出演者の一人、乾いた植物の種を集めている老人は、そこで生き残った人だという。
こんな酷い映画見たくない、と思う気持ちを抱えながら見続けた。酷い事実を描き、中国では上映できない作品。酷い、凄い映画である。
atcon 2012.06.01 00:24 edit
見れないかも・・・根性なしです・・・・