MOVIE+BOOK - さらば復讐の狼たちよ              

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さらば復讐の狼たちよ

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監督 姜文
出演 姜文 周潤發 葛優 カリーナ・ラウ 陳坤

誰だよこんな日本語タイトル付けたやつ・・・!香港アクション映画みたいなもんだと思って見に行った人もいるだろね、
原題“譲弾子飛”は、はじめの方で馬列車を襲ったシーンで姜文が答えるシーンでは、確か「まあ見てろ」と字幕が出ていたが、もう少し文字通りにかつ意訳すると、好きにタマに飛ばせてみろ ぐらいかな。

大陸の二大名優、姜文・葛優、そして香港スターにしてハリウッド俳優の周潤發。このメンツにして、なんと中国でもこんなマカロニウエスタンみたいな作品を作(れ)るようになったもんだ。
詐欺師やらせりゃ天下一品の葛優が、県知事として(金で買った地位である)妻カリーナ・ラウと書記とともに鵝城に向かう馬列車の中で食事中である。姜文率いる盗賊達が襲う。
で、詐欺師葛優は、亡くなったのは県知事だと言い、姜文に、県知事になれば金儲けできるとそそのかす。鵝城では周潤發が街を牛耳っている。

丁々発止。悪役だが周潤發もいい。ハリウッドではこの人を生かしてくれない。が、そりゃ監督だもの、姜文ダンナが一番カッコいい役柄となっていて。

実は鵝城の県知事じゃなくて康城の県知事の発令だったとわかるシーンがある。カンヌのことを大陸では康城と書きますな。カンヌ映画祭で姜文はグランプリを取っていますな、『鬼が来た』で。そういう遊びでしょうか?
『鬼が来た』は、確か今でも大陸では上映禁止作品のはずですが、今回の作品ではスレスレの遊びを試みていらっしゃる姜文監督。住民たちの描き方とか。馬列車と書いてマーリエチャーに近い発音をするのだが、馬列主義と書くとマーリエチューイと読み、つまりマルクスレーニン主義だそうで。

なんぼ中国で大ヒットしたといってもまあ日本ではそうそう人は入らないのは、まあ当然ですが、それにしたって、平日の昼間だったからって、天文館シネパラ、一人で見ました。こんな時、昔だったらPノニカのNカヤマさんが前の席にいたりしたなあ、などと思い出しつつ。
そして一人、面白かった、と呟きました。

MOVIE
2012.09.12 21:02

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