監督 胡玫(フーメイ)
出演 周潤發 周迅
去年かな、ガーデンズシネマでやっていたのに見逃した作品。久しぶりにDVDを借りて見ましたよ。
紀元前500年、春秋時代、小国魯の国政は混乱していた。君主は国の安定を求めて孔子を大司寇とする。孔子は改革を進める。奴隷の殉死などの習慣を廃止、礼節を教える。隣国との間に血を流すことなく同盟を結ぶ。
が。
前にBS日テレで『恕の人ー孔子伝ー』という中国ドラマをやっていて、顔回の役をなんといしだ一成が演じていた。時々しか見られなかったけど。そして、以前この欄でも紹介した『陋巷に在り』という酒見賢一の小説も読んでいるわけで、少しは孔子の時代についての知識がある・・・はずだが大して覚えていないなあ・・・。
監督は女性だそうだ。周迅の妖しい姿が、唐突なような気がするが、まあ周潤發 周迅どちらも好きな俳優なので文句は言いません。
いろいろあって政治の世界では失意の時間を過ごすこととなる孔子、その弟子たち。
私にとって耳が痛かった言葉、「忘れるな、非礼なものは見ず、聞かず、言わず、行わず」。はい、申し訳ありません、極力心がけます。
エンドロールで流れるのは王菲の歌声。これまた唐突な気がしないでもないが、好きなので全然文句は言いません。
あ、顔回は凍った湖だか河だかで溺れ死んだわけではないと思うよ、実際は。若死にしてるけど。
確か、本国ではあまりヒットせず、日本ではわりと人が入ったとか何かで読んだ。孔子というと思想家で書斎の中にずっといたと思っている人、お試しにいかがかな?