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楽日

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台湾映画 2003年作品 DVD鑑賞
監督 蔡明亮
出演 苗天 チェン・シャンチー、李康生 三田村恭伸

 楽しい日、ではありません、らくび と読んでください。古びた映画館、上映されているのは1960年代武侠映画の大ヒット作として知られるキン・フー監督の『血闘竜門の宿』。観客はまばら。その映画館は、この日を最後に休館することになっています。

 何も起らない。起りそうにはなるが、何も起らない、淡々と過ぎる映画館終わりの日。足の不自由な従業員の女性が、大きな桃饅頭を炊飯器で暖めていたり。
 その劇中劇として上映されている映画に、出演していた往年のスター(実際の話)シー・チュン、そしてミャオ・ティエン(苗天)がばったり出会って語るシーンがある。“近頃はみんな映画を見なくなりましたね・・・”。

 で、メインで出てくる男、「我是日本人(僕は日本人だ)」としゃべるだけの男は、何?実はゲイだったの?ただその映画館に紛れ込んだだけ?最終上映だと知っていてその映画館を味わっているの?わからないんだよお・・・。

 いつも蔡明亮の映画で主演している李康生は、ここでは映写技師としてただ普通に出てくるだけ。

 原題『不散』これと前に紹介した李康生監督の映画「迷子」の原題『不見』を合わせると“不見不散”中国語で会えるまで待ってる、必ず会おう、と言った意味。初めは、『不見』のラストでおじいちゃんと(迷子の)子供が出てくる、そして『不散』の日本人が映画館に入る、という構成の一本の作品になるはずだったらしい。

 うーん・・・変な映画です・・・かなりマニアックな方にしかお勧めは出来ませんが、『西瓜』『不見』『不散』を、もしもまとめてみるエネルギーがあったら、あん?この俳優さんがこんなとこに!とか発見があるでしょう。面白くない人には全然面白くもなんとも無いでしょう、が。

MOVIE
2007.08.29 21:52

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