MOVIE+BOOK - 楽園の歳月              

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楽園の歳月

ファイル 126-1.jpg著者 宮迫千鶴
出版社 清流出版

 きれいな本でしょう?

 四半世紀も前かな?この人の“ママハハ物語”というものを読んだ。世の常識とだいぶかけ離れた(顰蹙ってのは買うもんじゃない、売るもんだ、とか)画家のつれあい、連れ合いの息子パンク少年、との生活を描いて、私にはとても印象に残っている本。
 
 宮迫千鶴遺稿集。と、いうからにはもっと闘病日記的なものかと思っていた。闘病する暇もなく悪性リンパ腫は急速に悪化したようだ。

 田舎暮らしとか、ターシャ・テューダーとか、スピリチュアルな世界とか、絵とか、に、興味のある方は一度手に取ってみてください。

 若い日に、妻のある人と運命の出会いをし、妻だった人を傷つけ癌で逝く原因を作った、という思いを持ちつつ、その男とその息子と新しい家庭を作り(紙の上では非婚だが)、息子と戦い、人より早く介護をし、今は田舎で長い人生を一番の仲よし、同志である相棒と暮らし・・・。

 自然とともに、のびやかな、心地よい暮らしを営んでいる最中にも、病は訪れるのだ。

 本の中にも、たくさん、気持ちのいい絵がありますよ。画家・評論家・エッセイストであった彼女を味わってみませんか?

BOOK
comment(0) 2009.10.01 14:58

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