著者 R.D.ウィングフィールド
創元推理文庫
刑事です、フロストは。しかししかし、下品。下ネタジョーク連発!コラッ!いい加減にしろ、と上司ならずとも思う、女性には読みにくい、そりゃそうです。
デントン警察ではインフルエンザの流行により人手はすこぶる不足、そんな中に連発する老女殺人事件、少女行方不明、中傷の手紙。
出世志向の新入り刑事部長ギルモアが配属されたのはそんなところ、相棒はくたびれた下品な(疲れを知らない)フロスト警部。ギルモア忙しすぎて妻との関係は悪化の一途。
1992年と言えばもうポリティカルコレクトとかセクシュアルハラスメントとかいう言葉あったんじゃないか・・・というのはアメリカの話でイギリスではまだまだそんな下ネタ大丈夫なのか・・・だが、このフロスト実は優秀、実は人情家、どういうわけか勘で犯人を嗅ぎ分けてしまうのだ。
初めについていけないと思った人(女性)も、まあちょっと頑張って読んでみると、ストーリーはまことによくできていますよ。まあなんでマレット署長のような妙な人物が出世しているのかわからないけれど。