著者 ダフネ・デュ・モーリア
あの、ヒッチコック監督1940年(1951年日本公開)の映画の、原作のほうです。私が読んだのはたまたまもらったお下がりの河出書房版(今は河出書房新社となっていますが、ちなみに何度もつぶれては再生している会社のようで)。
映画を観たのもずいぶん昔の話、途中までちょっと自分の体験とかぶるところがあってもう見るのやめて帰ろうかと思った記憶がある。
さてその原作、今となってはこれは韓国ドラマの原点か?という気にもなる。金持ち夫人のコンパニオンとしてつき従っていた若い女性がもっともっと大金持ちの中年男と知り合い、見染められ、結婚する。噂に高いお屋敷に着くと、そこには前妻レベッカの影が付きまとい・・・。
シャーロッテ・ブロンテの“ジェーン・エア”とよく似た状況だが、何が違うかと言うとデュ・モーリアは大衆小説作家だということだ。話はなかなか一気に読ませますよ、だけどね、細部にいろいろ言いたくなることが。レベッカはある種の病気でしょう、いくらなんでも。マキシムさんよ、自分がやったことをそんなふうになかったことにして生きていい?・・・あんたたちちょっと!な、感じがね。ほら、韓国ドラマっぽいでしょ?
えー、この機会に映画のレベッカについても調べたところ、面白い事情がたくさん・・・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB_(%E6%98%A0%E7%94%BB)ウィキペディアをご覧ください。
ところで、原作でも映画でも、このヒロインの名前は一度も出てきません。クラシカルな名前であるらしい。
atcon 2010.07.15 08:20 edit
私もテレビで映画をみたり、類似品のドラマや小説を目にして、すっかり「レベッカ」を知っている気分でいましたが、原作を読んだのは4,5年前でした。映像よりも原作が、ダンゼン面白いと思いました。
ウィキペディアを見てちょっと気になったんだけど、
「レベッカ (ブランド) - イタリアのステンレスランジュエリーブランド。」って?
あ、ステンレスジュエリーブランドでした。