MOVIE+BOOK - ジェノサイド              

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ジェノサイド

ファイル 183-1.jpg著者 高野和明
出版社 角川書店

genocide 一般には大量虐殺の意味に使われますが、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89を参照してください。

プロローグでバーンズと言う戦争したがりのアメリカ大統領が出てくる。これがコイズミさんと仲が良かったBッシュがモデルであることは明らか。
そして、アフリカである任務を遂行すると大金を得られることになっている、日本人一人を含む傭兵4人。
父の急死、その死後に父からの不可解なメールを受け取り、指示どおりに動くこととなる日本人大学院生、古賀研人。

全く別の場所で、ハインズマンレポートというものと、ある難病(傭兵の一人の息子が今その病で死に瀕している)と新薬開発、人類の進化、そして、父と息子の関係・・・が、それぞれの立場で絡んで、進行していく。

たとえば今、中国が海の領域を広げようとして日本ともベトナム辺りとも争っている。中華思想=中国が世界の中心である意識を、経済発達とともにどんどん増大化しているようだ。中国からのハッキング行為も、しばしばニュースになる。が、アメリカという国が、世界の警察(誰が決めたんだ?)として正義の名のもとに何を行っているか、その裏に何があるか?
あるかもしれない・・・。

帯で、北上次郎が絶賛していたので、北上次郎に外れ無し!と信じている私はそのままレジへ。この作家知らなかったけど、壮大なスケールで、すごい。まさか薬学部出身だったりしないよね、と思ってちょっと調べたら、もともと映画監督志望だったようだ。なるほど。ハリウッドサイズの、物語。ハリウッドが自国に刃を向けられるなら。

BOOK
comment(2) 2011.07.06 12:41

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atcon 2011.07.06 20:23 edit

気になっていた本です。この作者の本は結構読んでいますが、私には当たり外れがあるみたい。この本は当たりになりそうです。読書予定リストにメモしておきます。

あある 2011.07.06 20:54 edit

あ、そうなの?この作品に関しては、今の地震・津波・原発事故後の日本のありようと、どこか近いものを感じ(裏で何かが操作されて隠されて、というような)られるし、コンピューターに詳しいとより面白いかも。