MOVIE+BOOK - ロング・グッバイのあとで              

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ロング・グッバイのあとで

ファイル 212-1.jpg著者 瞳みのる
出版社 集英社

沢田研二ライブツアー最終日、日本武道館でのザ・タイガース復活コンサートの映像をNHKBSで見た。病に倒れた体で出てきて歌った岸部シローに切ない思い。ピーが、はっちゃけていた。ほとんどは還暦前後であろうオバサマ達が総立ち。私もその場にいたらそうしていただろう。どの歌も知っている。

で、買っちゃいましたよ、ピーが、慶応高校教師人見豊(これでミノルと読む)から瞳みのるに戻って書いた自伝。一冊の本としては、とっ散らかっている。が。
タイガース解散コンサートの夜、内田裕也が開いた送別会の後、その足で京都へ帰り、受験勉強を始めるのだ。睡眠8時間、勉強14時間の生活。洗髪に時間を取られたくないという理由で頭を丸めて。

頑固な、むしろ偏屈な、男だ。

伝説の(と、六本木から遠く離れて生活してきた人間は思う)キャンティの女主人から柴田錬三郎を紹介される。柴田錬三郎が慶応出身だから慶応大学に行ったのかも知れない。どこの誰がそういうつながりを想像できる?

おおきな病気を2度している。ひとつはA型肝炎、そして、2009年、この本を書いている最中だそうだ、中国雲南省昆明からまたさらに奥地、ミャンマーとの境に近いところで脳溢血。

そのせいだろうなあ、あのはじけかたは。よくぞ助かった、という、その命だからだろう。

みんなが生きていて、集まることができるうちに、(atconさんがファンだった)トッポこと加橋かつみも参加する、ザ・タイガースコンサートを、お願いします。トッポにみんなの声が届きますように。ジュリーはますます太ってきて彦摩呂化しているが、あの艷やかな声を支える体型として許そう。ジュリーと松坂慶子のデブは許す。

あの武道館の、総立ちの還暦すぎた昔のお嬢さんたちにも、それぞれ別れや裏切りや死が、訪れたのだと思いながら見ていましたよ。
そして、中断中とはいえ中国語学習者の私は、人見豊名義の中国語関連本も、そのうち読んでみる所存であります。

BOOK
comment(4) 2012.03.24 23:12

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atcon 2012.03.25 01:59 edit

今夜はFMラジオで、"一日まるごとGS特集"をやっていて、車の中や家で聴ける限り聴きましたよ。夜7時からは森本太郎が生出演でタイガース特集でした。恥ずかしながらラジオのこちら側で全部歌ってしまいました。
ラジオが終わった後、その余韻で、録画しておいた「SONGS沢田研二ザ・タイガースを歌う」も見ちゃいました。
昔はジュリーのような美しすぎる人は怖くて好きになれなかったのだけど、今太ったジュリーを見るのは悲しい。実は私、好きだったのかも。
美は儚いものだし、昔のイメージにしがみつくアイドルなんてのも悲しいものだし、今のジュリーはいっそ潔いとも思えるけど・・・・でもなんだかなあ・・・・彦摩呂化かあ…ツライ

あある 2012.03.25 20:45 edit

私がかつてデブだった時期があるからでしょうか?その件に寛容なのは。

atcon 2012.03.25 22:10 edit

私は松坂慶子については寛容になれる。同性だからか?男性には厳しいぞ。

あある 2012.03.25 23:41 edit

それにしても、あの還暦コンサートからもう4年たってる!
そして、私は不自然なまでにの外形を保っているHIROMI・GOに違和感を感じる。キムタクはちゃんと年をとってくれと思う、今のままではできる役がない。さて、タケ氏は将来どんな姿を見せるのだろう。