MOVIE+BOOK - ロード&ゴー              

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ロード&ゴー

ファイル 230-1.jpg著者 日明恩
双葉文庫

たちもりめぐみ と、うぶかたとう はいつも書店でその名を見かけると頭の中でつぶやいてしまう。間違っていないよね?と自分に問いかけると申しますか。

救急車のお話。救急車出動、帰りに口から血を流して倒れる男を目撃、収容した途端、その男に救急車ジャックされ。
救急車を運転している生田は元暴走族、同乗しているのは救急救命士の森栄利子、隊長筒井。
子供が泣き出すご面相の生田が、実は誠にカッコいい!脇役たちも例えば生田の妻、こわもての消防隊員、いい!
救急車に外から指示する男がいる、ジャックした男はその指示者に脅されているのだという。止まると遠隔操作で救急車を爆破すると。

受け入れてくれる病院がなくてたらい回しにされ、挙句に手遅れになる、という類の新聞記事などを目にすることがある。逆に、救急車をタクシー代わりに使う不届きな人の話もある。

救急医療に関わる様々な問題。

無線を傍受している女の子。犯人からの電話をいたずらだと思って無視してしまった放送局員。

一気に読み進んだ。いずれ映画化されるだろう。非常に映像的、例えばあの「スピード」を文字で追いかけているような作品であり、且つ、直接には無関係な人間の人生にも深く影響する部分も描かれ、面白い。

「鎮火報」「埋み火」という日明恩の消防シリーズの、スピンオフ作品。再度読み返してみたい(見事忘れ去っているので・・・)。

BOOK
comment(0) 2012.10.16 12:37

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